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コストが高くなってかまわないから、という夢みたいなオーダー

公開日: : coffee

コショウの存在って面白いですよね。
単独で食べることはありませんが、料理には欠かせない存在。

 

コショウ好きの僕は、コショウに合う料理にはだいたいかけたくなります。
コショウがあるだけで、お料理の味わいの雰囲気も変わりますね。
それぐらい影響力のあるコショウという存在。

 

コーヒーのブレンドでもね、ある豆がコショウの様なそんな影響を与える時ってあるんです。
今回はそんなお話をおりまぜて。

 

こんにちは 焙煎アーティスト島規之です。

 

 

コスト高くなってかまわないから、という夢みたいなオーダー

 

今までね、一度だけそんなオーダーを頂いたことあります。
だいたいブレンドを作るときは、コストも当然考えます。

 

先様が望む仕入値を考えて構成を考え、そして味合わせをするという感じですが、高くなっていいから、と言われると逆にどうしよう、と嬉しく悩んじゃいますね。

 

それが、実は短パン社長こと奥ノ谷圭祐さんプロデュース、TNAPN COFFEEだったのです。
ベースはグァテマラとエチオピアモカ、どちらも奥ノ谷圭祐さんの好みのコーヒー。

 

ちなみに2年前と3年前と2回の販売機会があり、その販売量はとてつもない量でした。
足して300キロくらい、仮に1人で1日3杯飲んだとしても、消費するのに27年近くかかる量なのです。
それをたった数日で販売してしまうという、すごいですよね。

 

そのTANPAN COFFEEの復刻版が

 

5月28日に長野県、白馬五竜スキー場にて開催される野外フェスティバルでなんと復刻版として販売します。

 

材料は残念ながら、エチオピアモカだけ同じものが手に入らず、それに近いものを。
短パン社長奥ノ谷圭祐さんとコーヒーツアーをしまして、短パン社長のお好みは把握しております。

 

グァテマラは高品質でも更にその上のグレードのものをご用意。
エチオピアモカも奥ノ谷圭祐さんの好みにバッチリなものをご用意。
ブレンドの配合はたぶん同じで大丈夫。

 

それでね、奥ノ谷圭祐さんのこのオリジナルコーヒーを作っていて、販売が決定する前に何度も何度もサンプルを提出したのですが、なかなか思うようにできなかったのです。

 

ふと、何気なくたまたまあったコスタリカの高級コーヒーをちょっと加えてみたんです、そう感覚的にはコショウのような感じで、です。

 

しかも味わい的には、短パン社長奥ノ谷圭祐さんのお好みにはちょっと遠いものを。

 

結果は、というと、実はそれが採用となったのです。
アクセントになったのですね。

 

僕自身も、どうかなぁと採用されるかどうか、運を天に任してドキドキでしたが、びっくりでした。

 

コクと苦みが欲しいなぁって、意見をもらってふとやってみようと作ったブレンド。
TANPAN COFFEEには、超高級なコスタリカ・ブラックハニーが調合されています。
それがコショウの様なアクセントの立場になった、すごいですね。

 

この復刻版、僕も作るのが楽しみです。
さぁそのコスタリカ・ブラックハニーもオーダーして、ばっちりです。
腕がなるなぁ。

 

TANPAN COFFEEは短パンフェスのみの販売ですが、コスタリカは余ると思うので、そのコスタリカは単品で、通販でも販売しようかなぁって思ってます。
焙煎アーティスト島規之が焙煎するブラックハニー、もしかしたら、ふふふ。
ブログをお見逃しなく!

そんなすごいコーヒーがまた作れる機会があってしあわせだなぁという話と、コショウに例えにブレンドにアクセントを入れるのお話でした。

 

それでは。

 

いつもありがとうございます。
焙煎アーティスト 島 規之

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島 規之

珈琲焙煎を究めるために ハワイ島のコーヒー農園で通算6ヶ月働く その後 2002年にコーヒー豆専門店 自家焙煎 島珈琲 を開業 焙煎を究めるアーティストを目指し  日々珈琲焙煎と向き合う 「のほほんと心穏やかに」をモットーとし お客様に 「美味しいコーヒー豆と愛を届けること」に毎日全力を注ぐ
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