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なぜマンデリンは人を魅了するのか

モカ・マンデリン・キリマンジャロ。
日本のコーヒーの三本の矢、みたいな感じで多くの人がその名を知っていますね。

 

この3つのコーヒーにファンは今でも根をはっていまして、定番の人気を保っています。

 

その中のマンデリンに今回はフューチャーして、なぜマンデリンは人気なのか、を考えてみたいと思います。
僕も正直、なぜこのコーヒーが人気なのか、ということを深く考えたことなかったので、書きながら考えます。(笑)

 

こんにちは 焙煎アーティスト 島規之です。
写真の麻袋の中に、焙煎する前のマンデリンコーヒーが沢山入っています、焙煎する前でもとても良い香りがするんですよ。
 

 

マンデリンは独自の精製法なのです

コーヒーはコーヒーの木になる赤い実のタネです。
ちょっと乱暴な例えですが、サクランボのタネと同じ様に思って下さい。

 

そのタネを取り出して精製してコーヒー生豆になって、日本に輸入され焙煎されてあの薫るコーヒーブラウンのコーヒー豆になるのですが、コーヒー豆は世界各国で生産されています。

 

雨の多いところ、雨季乾季があるところ、雨の少ないところ、これによって「水」の豊富な国、そうでない国があって、それによって精製法は変わってきます。

 

ブラジルのように雨の少ないところは、極力 水を使わない精製法を選択せざるを得ません。
天日式という太陽の光でコーヒー豆を干す精製法があるのですが、言わば干し柿のようにそのものを干して、コーヒー豆の場合はその乾燥が終わってから、脱穀して取り出す方法もあります。

 

で、マンデリンはインドネシア・スマトラ島で生産されているコーヒー豆です。
インドネシアといえば雨の多い地域。

 

雨が多いとコーヒー豆を乾燥させにくいのですね。
ですから、独自のスマトラ式という精製法があり、その他の国とは少し違う方法で精製されます。

 

この精製法によって、他にない独特の味わいを生むことになります。

 

この味わいが日本人の味覚に合う?

たぶん、そうだと思うんです。
この独特のフレーバー(味わいの香り)がきっと日本人が好む味わいなんですね。

 

近年、スター○○社のラインナップに入ってから、スマトラ・マンデリンの存在は世界に広く知られ、高級豆に躍り出ました。

 

以前はそんな高級までもなかったのですよ。
欧米でも人気があったのかどうかちょっと僕の記憶にないですが、スマトラ島で生産されるコーヒーの多くが日本で使われいたのでは、と思っています。

 

深焙煎にすると独特の苦味とコク、そして複雑な味わいを醸し出すマンデリン。
シルキーな舌触りで、その味わいを深く探るとスパイシーな感じもキャッチできます。

 

好き嫌いが激しいコーヒーの銘柄でもありますが、14年間コーヒー屋をやってきて、好きな人のほうが圧倒的に多いと感じています。

 

今日もこのコーヒーを焙煎できること、幸せに感じて。

 

明日も美味しく焙煎しますね。

 

それでは、今日はこのへんで。
いつもありがとうございます。

焙煎アーティスト 島規之

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島 規之

珈琲焙煎を究めるために ハワイ島のコーヒー農園で通算6ヶ月働く その後 2002年にコーヒー豆専門店 自家焙煎 島珈琲 を開業 焙煎を究めるアーティストを目指し  日々珈琲焙煎と向き合う 「のほほんと心穏やかに」をモットーとし お客様に 「美味しいコーヒー豆と愛を届けること」に毎日全力を注ぐ

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