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コーヒーの巨匠に会いに行く 井の頭公園の「もか」

公開日: : coffee

かれこれ20年以上前。
コーヒー焙煎に強く興味を持った、当時の僕はある日急に思い立ち、よし東京のコーヒー屋を巡ろうと支度をはじめた。

 

東京の行きたいコーヒー屋さんをリストアップ。
夜行バスに乗って、首都をめざす。

 

初めて上京した僕は、山手線の人多さにびっくりし、大阪環状線と比べて考えた時、次の駅もまた次の駅も大阪梅田のような街が続くことに、東京はすごいなぁ、と、きょろきょろしながらその景色に感心していた。

 

リストアップされたコーヒー屋

 

山谷涙橋 近く バッハコーヒー
銀座 カフェドランブル
阿佐ヶ谷 カフェドゥワゾー
そして井の頭公園 もか

 

東京の電車事情もよくわからず、今のようなスマホもなかった時代。
地図を頼りに、なんとかその目指す4つのコーヒー屋に辿り着く。

 

ただただ、どのコーヒーも美味しくて感動していた。
はたちの僕には全てが新鮮。
カフェドランブルでは今はなき、コーヒーの巨匠こと、店主の関口さんがニコッと会釈してくれたことは、一生に残る思い出。

 

山谷にあるバッハコーヒーは、その立地に関わらずとにかくお客さんが賑わっていて、その様子に感心しながら 焙煎機を眺めながら、ソフトな味わいのキューバを頂いた。

 

カフェドゥワゾーのアイスコーヒーは素晴らしく美味しかった。
黙って丁寧に淹れるその姿に、職人を感じた。
僕のアイスコーヒーのベースは、きっとこの時のそのアイスコーヒーなんだと思う。

 

井の頭公園の「もか」

 

残念ながらまさかの定休日、がっくり肩を落とす。
後日、当時東京に住んでいた姉が「もか」のコーヒーを購入し、送ってくれる。

 

そのパンフレットは今も手元に置いてある。

 

 

 

 

ごあんない
個々の豆の長所を最高に引き出し、四季に合わせてつくりあげる手創り珈琲です。
(このパンフレットの「珈琲」は王へんではなくすべて口へん)
一般に珈琲の淹れ方はとても難しく面倒なことと思われていますが、良質な豆を選べば誰方にでも簡単にプロ顔負けのおいしい珈琲が楽しめるはずです。
豆を挽く時の軽さ(手動式ですとより一層よく判ります)。
立ちのぼる馥郁(ふくいく)とした香り、湯を注いだ時の泡のふくらみが最後まで続いていること、出来上がった珈琲液はさめてからもけっしてにごらない等、当店の珈琲の勝れた質の好さを充分にご確認ください。 (原文のまま)

 

 

 

 

 

時々、コーヒーの巨匠と呼ばれた人達の思いや文に触れ、それを煎じて飲み、改めて当時の事を思い出し、初心に還ったり。
一度行きたかったお店、今はもうなく、巨匠には会えず。

 

出会いと同じように、「学び」というのも一期一会だったり、と思ったり。
機会を大切に。

 

歳を重ねてそんなことを思う、古い資料を見てふと感慨深くなっている島でした。

 

今回はちょっと思い出話に触れて。

 

それでは。
いつもありがとうございます。

焙煎アーティスト 島規之

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島 規之

島 規之

珈琲焙煎を究めるために ハワイ島のコーヒー農園で通算6ヶ月働く その後 2002年にコーヒー豆専門店 自家焙煎 島珈琲 を開業 焙煎を究めるアーティストを目指し  日々珈琲焙煎と向き合う 「のほほんと心穏やかに」をモットーとし お客様に 「美味しいコーヒー豆と愛を届けること」に毎日全力を注ぐ

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