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同じブラジルでも、焙煎度合いで味わいは変わるよというお話

プロローグ

ブラジルというコーヒー豆は大変使いやすい豆で、コーヒー屋さんから愛されている豆です。

 

ブラジルはブレンドコーヒーのベースに使われることが多く、またブレンドでの役割では何種類かのコーヒーを混ぜるときに調和してくれる、人で言う協調性のあるコーヒー豆なんです。

 

周りを穏やかにまとめてくれる、そんな感じでしょうか。
生産量も多く仕入れ価格も比較的リーズナブルなので、コーヒー屋さんからはとっても愛されているコーヒー豆です。

 

こんにちは 焙煎アーティスト 島規之です。

 

焙煎度合いで味わいが変わるとは?

焙煎には一応、焙煎段階と呼ばれる8つの呼び名があります。
ライト・シナモン・ミディアム・ハイ・シティ・フルシティ・フレンチ・イタリアン、とライトが浅焙煎で一番の深焙煎はイタリアン、右に行くごとに焙煎が深まります。

 

明確な定義を僕は知らないのですが、多分豆の色合いである明度で測られるはずです。

 

島珈琲での中焙煎はミディアムローストとハイローストぐらい、深焙煎はフルシティローストもしくはフレンチローストあたりです。

 

一般的にはライト・シナモンはあまり使われないローストで、ミディアム・ハイは心地良い酸味が持ち味、以降は苦味が目立ってきます。

 

それでですね、同じブラジルの豆でもこの焙煎度合いでかなり味わいが変化するのです。

 

ブラジルの3種類

島珈琲では、ブラジルはセラード地区というもともと不毛の土地を日伯共同開発で、コーヒーや大豆などを栽培するために開拓されたところのコーヒー豆を使用しています。

 

ブラジルらしい味わいのコーヒーです。

これを写真のように右から中焙煎・深焙煎・更に深焙煎のアイスコーヒー用に使う極深焙煎の3つが揃っています。

 

img_3791

 

 

味わいの違いは、中焙煎は酸味と甘み、深焙煎はコクと苦味と甘み、最後に極深焙煎は更に深い苦味と甘み、3つに共通している味わいは丸みのある優しい口当たり。

 

右と左で飲み比べると、同じブラジルなのに焙煎度合いが違うだけで、まるで産地が違うような味わいを感じるはずですよ。

 

こうして、コーヒー屋さんでは同じ豆を焙煎度合いによって、いろいろと使い分けている、ということになります。

 

エピローグ

焙煎をするときは一度に3つの焙煎度合いをすることはあまり効率の良いやり方ではないので、中焙煎なら中焙煎を、深焙煎なら深焙煎を、ひとつひとつ焙煎しています。

 

ブラジル以外の豆でもそうかというと、深焙煎には向いているが中焙煎には向いていない、その逆も又然りで、栽培された気候風土によっていろいろ変わってきます。

 

そこを知っているか否かは各々の職人さん、すなわち焙煎士の引き出しの多さ、になりますね。

 

今回のこのことを知ることで、同じコーヒーでも焙煎度合いで味わいの違いが楽しめる、その知識があなたに加わり、あなたのコーヒーライフがより豊かなものになれば僕はとっても嬉しいです。

 

 

 

薫る島珈琲をもう一杯。

 

おおきに、いつもありがとうございます。
焙煎アーティスト 島規之

 

 

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島 規之

珈琲焙煎を究めるために ハワイ島のコーヒー農園で通算6ヶ月働く その後 2002年にコーヒー豆専門店 自家焙煎 島珈琲 を開業 焙煎を究めるアーティストを目指し  日々珈琲焙煎と向き合う 「のほほんと心穏やかに」をモットーとし お客様に 「美味しいコーヒー豆と愛を届けること」に毎日全力を注ぐ

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