コーヒー屋って儲かりますか?
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カフェオープンに参考になる話 経営
プロローグ
もうかりますか?と聞かれると自動的に、ぼちぼちでんな、とすり込まれているのは、なにわ商人の悲しいサガか。
どんなお商売でも儲かるお商売ってないと思います。
マーケティングの師匠 藤村正宏先生が言うように、売れる商品があるのではなく、売れる売り方があるだけ。
これをお商売に置き換えると、
売れる商売があるのではなく、売れるお商売のやり方があるだけ、となります。
コーヒー屋さんも上に同じと考えます。
でもさぁ、コーヒーって原価率低いやん!
こんにちは 焙煎アーティスト 島規之です。
コーヒーは原価率が低い、だから儲かるの?
確かに原価率は低いです。
単純にお店の価格で考えたとしてもコーヒー豆100g490円なので、1杯10g使用して49円。
そこに砂糖とかペーパーとか、かかる材料費を載せても基本100円にはいきません。
それを1杯500円で販売したとして、1杯にかかる原価率は20パーセント以下です。
業務用卸しの価格で計算したときには、もう少し原価率は低くなります。
この数字だけで見ると儲かりますね。
でも、そこで1日何杯のコーヒーを売れるのか、が問題です。
居酒屋のように1人がお酒を3杯4杯と飲むように、コーヒーは?カフェでは?飲みませんよね。
だいたいは1杯、多くて2杯、読書しながら有意義な時間を過ごしたり、お友達とおしゃべりしながらゆっくりと過ごしたり、ですよね。
昔みたいにどんどん回転して回転してのお店って少ないし、カフェの時間はせわしないものでなく、ゆっくり過ごすって感じになっていると思うのです。
なのでけっこう儲かりにくいです
資本がある大手のチェーン店などは、システムが良くできているので儲かるシステムが構築されていますが、僕のような個人で営業している場合はかなり条件は厳しくなります。
だから売れる売り方を考えないといけません、なのでエクスマ勉強するとよいですよ。
さて、ではなぜ僕が何とか続けてこれているのかというと、売れる売り方を一所懸命勉強しているのと、純粋にコーヒーが好きなことなんです。
ほんとにその理由は大きいです。
僕の大好きなコーヒーを喜んで飲んでくれることが嬉しくて、だから続けてこれているのです。
喜んでくれる人がいたからこそ、ねばることができているのですね。
あと付け加えると、ウエイトをコーヒー豆屋として豆を販売するのをメインにしているからだと思います。
ここは長くなるの今回は深掘りしません。
今回はなぜこんな話を書いているのかというと、商売っ気ないね、とオーダーストップが終わってから喫茶を利用したいお客様へお断りをしたときにそれを言われたのですが、そこからうーんて考えたのです。
あっ、僕、全然怒ってませんよ、僕にとっての「商売っ気」ってなにかなぁとそれをきっかけに考えてたんですね。
高槻店は17時でオーダーストップしてあと19時までは豆販売とギフト販売など物販のみの対応になります。
オーダーストップを17時にしたのは、喫茶を閉店までのぎりぎりの時間まですると体力的にしんどくなるので、早めに切り上げて体力温存。
1週間をできるだけベストなコンディションで良い接客が出来るよう、良い心身の状態を作りたいからです。
誰にもわからないけども、17時ラストオーダーはお商売を持続するための、僕なりの商売っ気なんだなぁと答えを見つけました。
でもこの考えは、儲からない商売っ気だね、きっと。(笑)
エピローグ
でもねほんとに、好きは無敵です。
つらいことはあったとしても、つまらないとは思わないから。
だから無敵なんです。
歳を重ねて体力が落ちてきたら、高槻店の喫茶を今の6席から3席に減らして、ネルドリップで淹れる高級喫茶コーナーにチェンジしようとは今の僕の夢です。(もちろん豆販売はメインのままで)
1杯1200~1500円の粗挽きネルドリップコーヒーの店、楽しそうだから、夢に取っておきますね。
結局何が言いたいのかがまとまらずまとめに入っていますが、島は大好きなコーヒーを焙煎して毎日楽しみながら、お客様に喜んでもらえることを毎日のエネルギーの源泉にして、笑顔でお商売してます!
皆さん、お客様、心からいつもほんとうにありがとうございます!
ということで、強制終了します。(笑)
薫る島珈琲をもう一杯。
焙煎アーティスト 島規之
マーケティングの師匠 藤村正宏先生のオリジナルブレンドを島珈琲がつくりました!光栄です!
エクスペリエンスマーケティング略してエクスマの創始者 藤村正宏先生のスコットブレンド
師匠のブログはこちら
島珈琲さんが作ったボクの「スコットブレンド」
http://www.ex-ma.com/blog/archives/4546
購入のご案内はこちら
藤村正宏先生のオリジナルブレンド・スコットブレンド販売します!
https://blog1.shima-coffee.com/?p=13679
島 規之
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