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焙煎、かかる時間

公開日: : coffee

昨日で娘は、小学4年生の全日程を終え、そして今日から春休みに。
昨晩は「あゆみ」、僕らの世代では通信簿、通知簿ですね、を持って帰ってきたので、目を通していました。

 

お褒めの言葉が多く、よく頑張りましたも多かったので、よく頑張ったねと娘に。
元気良く、うん!と返事が。

 

5年生もそのままで行くんやで、と娘に言い、見ていた「あゆみ」を閉じました。
次は5年生か、あっというまやなぁ、と思いつつ我が子の成長を楽しんでおります。

 

高槻店は娘が生まれた同じ歳に開店したのですが、同じ10年でも娘の成長の10年の方が早く感じてしまうのはなぜでしょうか。

 

時間を大切にしなければ、と思いつつ、時はどんどんと流れていきますね。
さて、時間は時間でも今回は焙煎時間のお話です。

 

 

ワンクール15分から20分です

 

お客さんに良く聞かれる質問の1つです「焙煎ってどれくらい時間がかかるのですか?」と。

 

焙煎にかける時間の定義やルールはないので、個々の職人さんやお店、会社の考えになるのですが、僕は15分を一つの指針としております。

 

10分から15分以内に終わらせるよう、焙煎を組み立ててます。

 

その時間で終わらせるための火加減や投入する時の釜内の温度、などを決めまして、ストップウォッチで時間を計りながら温度上昇の速度を見て、焙煎を考えています。

 

焙煎時間が14分だとしたら、その焙煎した豆を冷却するのに季節によって違うんだけど2、3分、だいたいワンクール15分から20分くらいで、あとはその時に焙煎を何回するかですね。

 

今朝は7回でしたので、暖気を終えて朝7時くらいから焙煎をスタート、7回を終えた時間が朝の8時50分くらいでした。

 

味もしっかり、そして日持ちも考えて

 

焙煎では、コーヒー豆の各銘柄が持つ味わいを引き出す、豆が持つポテンシャルを引き出すことを考えて各々調節します。
味わいや香りを引き出すのは当然のことですが、プラス味わいを日持ちさせるということも考えて焙煎してます。

 

火の入れ方によっては、香りはパーンと出るけど持ちがあまり良くないとか、変化をつけられるのですね。
ですので、香りも味わいも長く持続するように火を入れることで、ながく楽しめるコーヒー豆を焙煎で作るのです。

 

そのあたりの引き出しは経験になるのですが、ご家庭で楽しむコーヒー豆を販売する、これが島珈琲の主となっていますので、味わいと香りが日持ちするというところにも重きを置いております。

 

ということで、土曜日は昼からも焙煎がありますので、この後も今朝と同じ様に愛情込めて焙煎しますね。
どうぞ良い週末を!

 

こころに響くコーヒーを
焙煎アーティスト 島 規之

 

いつもありがとうございます。

 

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島 規之

珈琲焙煎を究めるために ハワイ島のコーヒー農園で通算6ヶ月働く その後 2002年にコーヒー豆専門店 自家焙煎 島珈琲 を開業 焙煎を究めるアーティストを目指し  日々珈琲焙煎と向き合う 「のほほんと心穏やかに」をモットーとし お客様に 「美味しいコーヒー豆と愛を届けること」に毎日全力を注ぐ

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