数値通りではない
公開日:
:
coffee
本日は月曜日で僕のお休みですが、早朝より岡町本店にてコーヒーシロップ無糖の仕込み焙煎をしております。
4キロ×12回の焙煎で、3回するのにだいたい1時間くらいかかります。
ですので、計4時間+焙煎機の暖機と冷却の時間が必要となります。
最近は力をセーブしながら仕事をしておりますので、暑いのは暑いのですが、そんなにすごい疲れるということもなく、割と身体は楽に焙煎しております。
今回も美味しいのが焼きあがりました。
この焙煎したコーヒー豆は7月15日にコーヒーシロップ無糖720ml1ケース12本入りが21ケースとなって、高槻店に納められます。
今年は在庫もばっちりです。
さて、今回は焙煎で数字の話、カンの部分です。
立ち上がりは安定しない
まず焙煎をするのに焙煎機を暖機します。
夏場ですと25分くらいですね、釜内の温度を215℃まで時間をかけて持って行き、一旦火を消して150℃まで落とし、そこから200℃まで上げて、そしてコーヒーシロップ用のオリジナルブレンドの生豆を投入します。
そして平均14分30秒で226℃まで持って行き、焙煎止めをして冷却となります。
でも安定してくるのは、3回目からで、1回目、2回目は焙煎機の温度計の数字と時間、そして実際のコーヒー豆の焼き色に、3回目以降のモノと微差があるのですね。
焙煎機を立ち上げて初回、1回目と2回目は安定していないので、数値は数値として見ていますが、コーヒー豆を見て焙煎止めを判断しています。
計器だけに頼らない
僕の焙煎機には、釜内部にある豆を計るための温度計、排気温度を計る温度計、ガス圧計とそしてストップウォッチ。
これら4つの計器を頼りに、通過地点で異常がないかそれぞれチェックしながら焙煎をしています。
ただ計器も壊れる時があるので、壊れた時や立ち上がりの不安定の時などでも、きっちり焙煎出来るように計器だけに頼らない、目を肥やすということも職人には必要だと。
若い時にほぼ計器のついてない焙煎機で、焙煎したことはカンという部分ですごく役にたっています。
焙煎だけに関わらず、数値だけに目を奪われていると数値がきちんと表示されない時、にっちもさっちもいかなくなるので、普段から数値だけではないカンの部分も養っていたいもの、と焙煎していて考えていたことを今回は書きました。
それでは、暑い日が続きますがどうぞお身体にはお気をつけて。
こころに響くコーヒーを
焙煎アーティスト 島 規之
いつもありがとうございます。
島 規之
最新記事 by 島 規之 (全て見る)
- ゴールデンウィークの準備はばっちりです (4940) - 2024年4月24日
- 悩むマンデリン (4939) - 2024年4月23日
- 特にカーブは汚れが溜まりやすい (4938) - 2024年4月22日
関連記事
-
まずはシンプルにしてから (4614)
本日、大阪は大雨のお天気。 午前より、けっこうきつめの雨が、空から落ちてきています。
-
おうちコーヒーで、これはあって欲しい道具
朝6時に起床し高槻店へ行き、そして車に荷物を積んで岡町本店へ。 岡町本店へ着いて荷物を降ろし、そして
-
コーヒーを淹れる時、濃さの調節はどうしたらいい?
寒くなるとホットコーヒーがグッと美味しく感じますね。 身も心も温まりますね。
-
ドリップしたあとの粉が、綺麗なスリ鉢になるためのコツとは
さて、いよいよです。 いよいよ家族旅行です、って皆さんには関係ないですよね。
-
予備の1台 (4642)
今年はありがたいことで、お中元のご注文を沢山頂いております。 本日も承りまして、この後ブログを書いた
-
すべてのコーヒー豆にあてはまるというわけではなく
高槻は朝から雨です。 普段はバイクで通勤して駐輪場に止めるのですが、雨の日は雨カッパの
-
ドリップコーヒー 蒸らしを上手くするコツはあるの?
いつも通販でのお買い求めのお客さんがお店に訪ねてくれることがあります。 電車賃や高速代などを使い、
-
疲れた時には、砂糖を入れたミルクコーヒーがいいよね
以前の僕なら、疲れがなんだ、なんだ坂こんな坂で馬力を生かして乗り切るのですが、最近では疲れているのな
- PREV
- 口に長く残る甘い余韻
- NEXT
- 不安があるからこそ