ブラジルの微調整
価格改定は今週からスタートしました。
火曜日・水曜日まではそれまでに通販などでオーダーを頂いてた発送が結構あり、バタバタしておりましたが今日あたりからそれも落ち着いて。
お店・通販共に流れは緩やかとなっております。
こんな時は無理に何かをせず、少し身体を休めることも必要かなぁと思い、スローペースで仕事をこなしております。
もちろん接客の時は通常モードに変わりますのでね、ご安心ください。
空いた時間は整理したり、コーヒーグラインダーの挽き具合を調整したりと、そんなことをして時間を上手に利用しております。
さて今回はブラジルの微調整についてのお話です。

ブレンド花は中焙煎のブラジルが主
コーヒーグラインダーの挽き目の調整に、ブレンド花を飲んでいるのですが、むむというのを感じてですね、いろいろ調べた結果、ブラジルがいつもとちょっと違うのでは、ということが判明したのです。
ブラジルは、レッドカツアイという品種でここ数年同じモノを使っております。
今期のものはコロナや相場高騰、そして不作の影響もあった中、とにかく数を抑えないと使えるブラジルがなくなる!という状況で1年間使用分を確保。
コーヒーは農作物ですので、不作などで味わいに影響を及ぼすことはご存知かと思います。
今期、今使っているモノは、味わいにいつもとちょっと違うものを感じまして、それをここ2週間ほど調整を加えています。
そのブラジルでどんな味わいを表現したいか。
僕のブラジルの理想とする味わいがありますので、そこに合わせていくのですね。
189℃の焙煎止めから194℃へ変更して
調整の仕方は色々あるのですが、焙煎止めの温度を変更してみました。
いつも、そして今までは焙煎していて、焙煎機の釜の中についている温度計で計った豆温度が189℃あたりで焙煎止めをしていたのですが、一度194℃に変更してみて味を見てみました。
いつもの味に近づきましたが、あとちょっと違う、ということで次は193℃、そしてその次は192℃と味を見て、この192℃でいつもの味わいになりました。
温度を上げるということは、深焙煎に近づいていくことになって、酸味が少しずつ抑えられ消えていくのですね。
でもその酸味が消えてはならない中焙煎のブラジルですので、ギリギリのところを見ながら1℃ずつの違いを見て、何とか辿り着きました。
たぶん、言わなければわからない程度の味の差ですが、味を追求するものとして妥協はできません。
コーヒーも農作物ですのでね、同じ銘柄でも年によって差があるのは当たり前で、そこをどう調整していくか、またその農作物であって1年1年変化があるということろをどう表現するか、が焙煎士としての腕の見せ所でもあります。
そんな調整をしてますよーという、今回のお話でした。
それでは。
こころに響くコーヒーを
焙煎アーティスト 島 規之
いつもありがとうございます。

島 規之

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