ミルでもかわるコーヒーの味わい
日曜日は日曜日だけが営業日のお店、豊中岡町本店に来て焙煎を終え10時よりいつも通り営業開始しております。
19時までの営業です。
下の写真は岡町本店の店内の様子。
手前の赤のミル(コーヒーグラインダー)と奥の赤いミルがあって中央は焙煎機、焙煎機の奥にあるのはアフターバーナーという煙を焼く機械です。
なぜミルが2台あるのかというと、奥の赤いミルはお店を始める前から使用していて、開店当初はそれ1台で切り盛りしていました。
それから1台ミルを追加して、追加したミルの2代目がこのドイツ製の赤のミルなんです。
奥の赤いミルは、開店当初、20年前からずっと島珈琲に通ってくれる常連さんのためのものなのですね。
ミルが変わると味わいも変わるので、常連さんからは昔から使うミルで挽いて欲しいと、ご要望があるからなのです。
中の刃は同じような形状ですが
この赤の二台、奥のは日本のメーカーのものです。
刃はオプションで変更できるようになっていて、カット刃と呼ばれる細かく挽くときに能力を発揮するその形状のタイプを使用。
ドイツ製のものは初めからその刃がついています。
刃がよく似た同じ形状のものでも、やっぱりね味わいが違うのです。
手前の赤、ドイツのマールクニック社製タンザニアという名称のミル(コーヒーグラインダー)ですが、こちらは明るくてシャープな味わいになります。
奥の日本製のこちらは富士珈機社製、R-440という名称のミルですが、こちら比較するとどっしりした感じの味わいになります。
コーヒーは奥が深い
豆を砕いてお湯をかけて濾す、ペーパーを使うとか金属のフィルターを通すとかありますが、このシンプルな調理なのにいろんなことで味わいが変化する。
シンプルになればなるほど奥が深くなるというか、シンプルだからこそ奥が深いというか。
奥が深いゆえにシンプルにしていくことで答えに近くなるというか、禅問答ですね。
焙煎もほんとうに奥が深く、きっと一生かかっても答えにはたどり着かないのだと思うのです。
だから一生勉強なんですけどね。
いろんなことで味わいを変化させるコーヒー豆。
同じコーヒー焙煎豆を使ったとしても、ミルもそうだし、淹れ方や使う器具ででもそう。
それを楽しみながら、それもそれこれもこれと1つずつを理解して受け止めていけばいいかなぁと思っております。
ということで、本日のこの日曜日も19時まで岡町本店で笑顔を忘れず営業しますね。
それでは。
こころに響くコーヒーを
焙煎アーティスト 島 規之
いつもありがとうございます
島 規之
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