昨晩は冷却装置の掃除でした
今週は焙煎機のメンテナンスウィーク。
火曜日、高槻店の業務終了後はバーナー部の掃除。
昨日の水曜日は冷却装置とその周辺の掃除。
今日は煙突掃除、そして仕上げは月曜日のお休みの日に、本体をバラシて煙の通り道であるダクトも外して内部についている汚れを落とします。
この汚れが溜まりすぎると、人間で言う動脈硬化のような現象になり、煙の通り道が細くなって、味わいに影響がでてきます。
なので、定期的にメンテンナスをするのですが高槻店の焙煎機は3ヶ月周期で行っています。
周期として3ヶ月は早い方なので、汚れもしつこいものは少なく、やり始めると部分部分の時間はそんなにかかりません。
昨晩は冷却装置の掃除でした。(下写真、コーヒー豆がくるくる回っているところ)
コーヒー焙煎における冷却装置の役目、を今回は簡単にわかりやすく書いていきます。
熱が残っていれば焙煎は進行する
1回の焙煎は12分から15分、各銘柄の焙煎をしてここだと思ったところで、釜の蓋を開けて冷却装置に移動。
冷却装置に移動すれば攪拌しながら、内部で回るファンに熱気を吸われて焙煎したてのコーヒー豆は冷却されていきます。
コーヒー焙煎終了時、豆の温度は200℃近くなっており、そのままにしておくと当然、豆の持つ熱で焙煎は進行していき、表現したい味わいのポイントもズレていきます。
ですので、焙煎が終わればそく冷却します。
もっと大きい工場などでの焙煎機、100キロとかすんごい量のタイプでは昔、冷却に水を使っていたこともあったそうです。
もちろん豆の熱で蒸発する程度の量ですが。
島珈琲で水をかけることはないですが、できるだけ早く粗熱を取れるように工夫はしております。
冷却装置内部に脂分がつく
煙の通り道のダクトに付着するように、冷却装置の内部にも脂分が付着します。
その脂分はコーヒーの煙に含まれているもので、冷まされることで付着するのですが、これが冷却をスムーズに行うことへの妨げになり冷却力をダウンさせることになります。
ですので、定期的に汚れを落として、熱を吸い込むその冷却力を保持しておかなければ、これも味わいに影響がでてくるというわけです。
なかなかにいろいろあるでしょ。
美味しいコーヒーは生産者も含めて、沢山の手がかかってあるもの。
焙煎もそのリレーのひとつのバトンを持った走者。
みんなで作るおいしさですからね。
そのバトンをアンカーであるお客さんにきっちりと渡すために、日夜努力を怠らない島珈琲なのでした。
今晩は煙突掃除、頑張るで!
ということで冷却装置のメンテンナスのお話でした。
それでは。
こころに響くコーヒーを
焙煎アーティスト 島 規之
いつもありがとうございます。
島 規之
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