四季によって味わいの感じ方がちょっと変わる
季節の変わり目ですね。
ここ高槻では所々で沈丁花の香りが満開で、香りをキャッチすると思い切り吸い込んでいます。笑
春の訪れを知らせてくれるいい香りですよね。
とりわけ沈丁花の香りには思い出があるので、香りが脳に辿り着くと思い出を呼び起こしてくれます。
実は岡町本店を開業したすぐは、お店だけの売上ではやっていけなかったので、新聞の朝刊配達のバイトをしながらだったんです。
春のそのころになるとある場所で、すんごく沈丁花の香りがしていて。
つらいなぁと思った時に、その香りに癒されていて。
だから沈丁花の香りはあの頃とリンクしてしまうのです。
特に3月は雨が多いでしょ、雨の時の配達って大変でしたので沈丁花の香りに癒しをもらっていたんです。
まぁそれはさておきですね、季節の変わり目は味覚にも多少の変化をあたえます。
暑い国、寒い国によって料理が違うように
暑い国には暑い国特有の料理があり、寒い国にはまた同じように寒い国特有の料理がありますよね。
身体が要求するものが違うからなんでしょうね。
エネルギーの消費とか、いろんな作用があって身体に取り入れなければならないものを欲しくなるようになっている。
人間の身体ってほんとすごいですよね。
暑い時は酸味を良く感じそして欲し、冬は苦みを良く感じ濃い味わいを欲すると聞いています。
日本には四季がありますので、暑い時寒い時、春秋とよい気候の時、それぞれに味覚の感じ方が変わると聞いており、自分自身も感じ方は四季によっても微妙にかわるよなぁって実感してます。
特にこの冬から春に移行する時は、酸味の感じ方が変わってくるなぁなんて思ってます。
ほかにもこんなことが
コーヒーに入れるミルク。
これが動物性の場合、牛さんからそのミルク(生クリーム)を頂いているのですが、若草を食べる牛、その若草は春、酸味をよく持っているからミルク(生クリーム)にも酸味をよく感じやすいと教えてもらったことあります。
動物から頂いているものは、その動物が食べるものによっても影響がある、ということもあるわけです。
この話を聞いたとき、なるほどなぁとそんなところまで考えが及ばなかったと、すんごい参考になったこと鮮明に記憶してます。
もとはと言えばコーヒーも植物のタネですから、自然の影響をいっぱい受けて、その時々に味わいに変化を与えているわけです。
そして四季によって味わいの感じ方も変わって。
味覚の世界って、深いなぁなんて思っとります。
それらを踏まえた上で、その時々の味覚を楽しみたいものですね。
それでは、引き続き素敵なコーヒーライフを。
今回はこのへんで。
こころに響くコーヒーを
焙煎アーティスト 島 規之
いつもありがとうございます。
島 規之
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