*

四季折々で味わいの調整を

公開日: : coffee, 焙煎アーティスト

前号のブログでは、四季折々で味覚の感じ方に少し変化があることを書きました。
では、焙煎ではそれに応じて何かしていないのかというと、もちろんしております。

 

そんなことを今回は書いていきますね。
ちょっとマニアックになるかもしれませんが、たまにはねって、いつもか。笑

 

コーヒーは誤魔化しがきかなく、シンプルに焙煎した味わいが表現されてしまいます。
なので、よく迷っていました。

 

どうしてこうなるのか、どうしたらああなるのか。
1日中焙煎のことばかり、ノイローゼになりそうな時もありました。

 

でも好きだからできるんですよね。
好きだからこそ、それを解決して、今の技術のもっと上へといきたい、もっと喜んでもらいたいと。

 

先日、お客さんと焙煎のお話をしていて、そんなことを思い出しておりました。

 

 

特に高槻店の焙煎機はデリケートです

 

高槻店の焙煎機は、火力はノーマルの2.5倍くらいあり、かなり力のある焙煎機のなのですね。
ですので、その火力を上手にコントロールしながら、コーヒー豆のもつポテンシャルを出来る限り引き出しにかかります。

 

焦がさないように、生焼けにならないように、口に刺激が残るような味わいにせず、優しく、そして香りが出るように。

 

このブログの写真にあるのが、焙煎機のダンパーと呼ばれる風力を調整するところ、これのコントロールですんごく味わいが変わってくるのですね。

 

ちょっとでも動かすと、味わいがぼやけたり、逆にしっかり出すぎたり。

 

中焙煎=中煎りと深焙煎=深煎りでは、そのダンパーの使い方も微妙に変化をつけて、より「らしさ」を出るようにコントロールしております。

 

四季や素材で微妙な調整を

 

僕自身が毎日飲むコーヒーの中で、素材ではなく四季での味わいの違いを感じれば、そのダンパーに少し変化をつけて味わいを調整したり。

 

素材の場合は、自分の表現したい味わいにちょっと手を加えないといけない時には、同じくダンパーや火力を調整したりします。
でもできるだけ行程は、シンプルにするように心がけています。

 

行程をややこしくしてしまうと、失敗した時に原因がわからなくなるのですね。
ですから、焙煎の行程もシンプルに組み立てていくように心がけています。

 

コーヒー豆の焙煎と言うコーヒー豆の調理は、誤魔化しがきかないのでね、こんなこといろいろ考えて美味しいに余念がございません、という内容の今回のブログでした。

 

それでは。
この春もしっかり微調整をして、美味しいをお届け続けて行きます。

 

こころに響くコーヒーを
焙煎アーティスト 島 規之

 

いつもありがとうございます。

The following two tabs change content below.
アバター画像

島 規之

珈琲焙煎を究めるために ハワイ島のコーヒー農園で通算6ヶ月働く その後 2002年にコーヒー豆専門店 自家焙煎 島珈琲 を開業 焙煎を究めるアーティストを目指し  日々珈琲焙煎と向き合う 「のほほんと心穏やかに」をモットーとし お客様に 「美味しいコーヒー豆と愛を届けること」に毎日全力を注ぐ

関連記事

お店のBGMを考える BGMの目的は?

昨日はお休みで、午後からは実家に遊びに行きました。 娘はおじいちゃん、おばあちゃんが大好き。

記事を読む

コーヒーの粉 微粉のはなし

さて年末に向かって、お客さんの流れが変わってきた感じがするこの頃。   なんて

記事を読む

ハイパワー復活 心スッキリ

何度もくどいですが、本日8月13日(土)は高槻店は通常営業です。 お盆期間中も高槻店の定休日は変わら

記事を読む

音を読め

昨晩、高槻店業務終了後、焙煎機のメンテンナスの第3部を。 今回はダクト、そして心臓部にあたる送風機を

記事を読む

人は自分の鏡 自分も人の鏡

本日、月曜日は僕のお休み。 高槻店、岡町本店ともに定休日です。   今日は午前中は銀行と保

記事を読む

豆での購入は香りをより楽しめる?

えっ?と思われるかもしれませんが、家にはネットを引いていません。   お店のネット環境は充

記事を読む

日曜日はグァテマラを

本日、日曜日は、日曜日だけが営業日のお店、岡町本店に来て営業してます。 岡町本店には、僕がコーヒー屋

記事を読む

コーヒーの美味しい順番は?

プロローグ コーヒーの淹れ方は難しいと言われ、美味しいコーヒーの淹れ方がクローズアップされています

記事を読む

ハート

 昔から 人より不器用で まず頭で理解しないと体に入っていかなく とにかく出来るようになる

記事を読む

美味しいコーヒーで味覚は磨かれる

歳を重ねるごとに、味覚は磨かれると思う。   僕は今年で43歳になりまして、目

記事を読む

僕の初コーヒー本できました!
ぜひ お読みください!

ドリップコーヒーの健康と秘密を明かす焙煎アーティスト 島 規之

ドリップコーヒーの健康と秘密を明かす焙煎アーティスト
島 規之

いつも身近にあるコーヒーに関する知識が満載!専門用語も少なく読みやすい!今までコーヒーに関心がなかった人でも興味を持っていただける楽しい内容です。あなたのコーヒーライフが更に楽しくなる一冊です。

ブログの読者になると新着記事の通知を
メールで受け取ることができます。 読者登録はこちら
twitter Instagram btn_hp
島のひとり言 (4942)

以前は島珈琲高槻店の近くあった、高槻市の隠れた雑貨屋ちくちくさん。 &

今期のマンデリンを決めました (4941)

いよいよゴールデンウィークに突入ですね。   前回のブログで

ゴールデンウィークの準備はばっちりです (4940)

4月22日の月曜日がGW前の仕入注文の締めきりでした。  

悩むマンデリン (4939)

昨日は高槻店の焙煎機のメンテナンスを完了させました。   思

特にカーブは汚れが溜まりやすい (4938)

今日は7時に起きて家族で朝食を取ってから、すぐに高槻店へ。  

→もっと見る

PAGE TOP ↑