音を読め
昨晩、高槻店業務終了後、焙煎機のメンテンナスの第3部を。
今回はダクト、そして心臓部にあたる送風機を。
焙煎機をバラして、内部に付着する脂分をゴシゴシしました。
いやぁ、やっぱりね、綺麗になると気持ちいい!
バーナーから立ち上がる炎も綺麗にだし、音も軽快です。
4か月に1度のペースでやっておりますが、まぁやっぱりね、腰に負担がかかるので簡単な作業ではないのですが、終わるとめっちゃ気持ちいいし、よし、ゆこうって気持ちになりますね。
こんにちは 焙煎アーティスト島規之です。

マシンのメンテンナスをしていつも思い出すこと
僕はコーヒーの仕事をする前は、鉄工所で仕事をした時期がありました。
銅を溶かして、それを尺に入れ、鋳型に流す、いわゆる鋳造のお仕事です。
ここで、尊敬する人の出会いがありました。
O先輩とY先輩、このお二人がめっちゃ職人さんで、仕事とは何か、という基礎を僕はここで、このお二方から会得したと思っています。
その教えてもらった、いくつかの心得の中の一つ、音を聞くということ。
鋳造のお仕事は、砂で鋳型を作ります。
なぜ砂かというと、銅を溶かすのは1100℃くらいだったかな、注湯が1200℃くらいで、溶かした銅を流し込むのですね。
その温度に耐えれるのが砂で、出来上がった時にその砂を破壊して、中のものを取り出すのですね。
ですから、鋳物の肌には若干、砂のようなザラザラ感が残っているのですね。
そこでは、機械を沢山使って仕事していました。
音を読む
先輩から普段の機械の音をよく聞いておけ、そして覚えておけ、と言われました。
離れた場所でも音がいつも違うと気づけば、異変にもすぐ気づくと。
それから、耳をたて、必死にいろんな音を意識して聞くようにしました。
すると、やっぱりね、わかってくるんです。
あっ、今、機械で詰まっている音がしている、それから音で異変が気づけるようになりました。
以来、その経験から、どんな仕事でも普段の音を、注意深く聞いています。
焙煎機の音もそう、いつもとちょっとでも違う音がすれば、調べる。
そうすると、突発的な機械のアクシデントも減るのですね。
焙煎機が止まれば、お店もストップしざるを得ません。
お店の心臓です。
音を聞く、そして音を読む。
これを教えてくれたO先輩とY先輩には、今も感謝してます。
今でも年賀状のやり取りはありますが、会えてないなぁ、なんて思った次第です。
今年は顔を見に行くぞ、とこのブログを書きながら思う島であった。
あっ、お客さんの会話には、聞き耳立ててないですからね!笑
いつもありがとうございます。
焙煎アーティスト 島 規之

島 規之

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