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ドリップする時のお湯の温度を改めて考えた

朝晩がめっきり冷たくなってきた、大阪高槻です。
コーヒーが更に美味しい季節、ですね。

 

やっぱりこの時季になると、コーヒー豆をお買い求めになるお客さんが増えてきますね。
楽しいです。

 

先日、高槻芥川町にある、セレクトショップ&カフェ テマヒマさんで11月18日に開催されるコーヒー基礎講座の募集をかけたところ、昨日定員の12名様のお申込みがあり、以降キャンセル待ちの状態となりました。

 

ありがたいですね、ドキドキです。
当日は皆さんにお楽しみ頂けるよう、持っているものを出来る限りお伝えできるように、練習しておきますね。

 

さぁやるでー!

 

さて、今回は改めて、ドリップのお湯の温度について考えてみようかと。

 

 

ハンドドリップする時のお湯の温度は何℃がいい?

 

コーヒーにおけるテクニックのお話は、それを伝える人によって随分と違います。
それぞれで、迷いますよね。

 

どれが正解かは、まずご自身でそれを試されて、美味しくできたなら、それが正解、というスタンスでいいのでは、と思っております。

 

僕の場合、ドリップする時のお湯の温度は現在は94℃。
お店でしていて、この温度で抽出すると美味しくでき、またお客さんに出来上がったコーヒーをサーブする時も、ぬるいコーヒーにはならないからです。

 

低温抽出、高温抽出の各々の理論はいろいろあるのですが、僕の場合、やかんに沸騰したお湯があって、それをコーヒーのドリップポットに移すのですが、お湯を移した時にだいたい94℃になっているのですね。

 

作業的にもスムーズなんです。
説明する時も同じように伝えると、お客さんにもわかりやすいというのもあって、現在できるコーヒーの美味しさも含めた上で、お湯の温度は94℃もしくは95℃の設定にしています。

 

熟練とは無駄を省くこと

 

次の3月で島珈琲は開業から18年目に、コーヒー歴はたぶん26年くらいになります。
熟練の域に自分ではまだまだと思ってますが、年数を見れば、その域に近づいてきております。

 

コーヒーに関わらず腕のいい職人さんを見ていると、実に無駄がないのです。
必要なところと、力を抜くところをわかっていて、作業が早いのです、そして綺麗。

 

コーヒーをこの年数やっていて、振り返ってみればやっぱり僕自身も無駄なことを省いてきました。

1日に数杯から数十杯コーヒーを淹れる日が、今まで続いているなかで、どれもストライクになるように、高い集中力を持ちながら、でも力を抜いて良い所がわかれば、それを省いていく。

 

そうして、今の僕のコーヒーにおけるドリップが完成した、というわけでして、皆さんいろいろ意見が分かれるところでもありますが、僕がハンドドリップする時の温度は94℃としています。

 

お湯の温度で迷っている方に参考になれば、嬉しいです。
それでは。

 

いつもありがとうございます。
焙煎アーティスト 島 規之

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島 規之

珈琲焙煎を究めるために ハワイ島のコーヒー農園で通算6ヶ月働く その後 2002年にコーヒー豆専門店 自家焙煎 島珈琲 を開業 焙煎を究めるアーティストを目指し  日々珈琲焙煎と向き合う 「のほほんと心穏やかに」をモットーとし お客様に 「美味しいコーヒー豆と愛を届けること」に毎日全力を注ぐ

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