ハンドドリップの途中で、お湯が入っている粉をまぜまぜした結果
プロローグ
ペーパードリップをする時、コーヒーポットを使いドリッパーの上に濾紙であるペーパーを敷き、分量の粉を置く。
1湯目は、蒸らしと呼ばれる作業。「の」の字を描く様に粉の上にお湯をそっと置くような感じで注湯し、粉全体を湿らせるくらいのわずかなお湯を染み渡らせます。
そうして約30秒ほど置いておきます。これはコーヒーを抽出するにあたっての準備体操。
繊維質を含ませ、よいエキスを出すためです。
そこからまた何回かにわけて「の」の字を描く様、そして螺旋状のなるように注湯し、一定量がくればそれを止めドリッパーを外して終了となります。
これが一般的なやり方なんですが、その途中、粉にお湯が入っている状態の時、それをスプーンで混ぜたら一体どんな味になるのか、やってみました。
こんにちは 焙煎アーティスト島規之です。
混ぜる発想はどこから来たのか?
サイフォンのやり方を見ていると、下のフラスコのお湯が上に上がりコーヒーの粉とお湯が合わさった時、頃合いを見計らってトンボと呼ばれる棒で混ぜます。
じゃあ、ペーパードリップでそれをやるとどうなるんだろう?
そう思ったのがきっかけでした。
で、やってみました。
蒸らしと呼ばれるところまでは、一般的と言われるハンドドリップと同じようにし、そこから今回のテーマ「混ぜる」を実行しました。
どんな味になったのか?
今回は初めての試みでしたので、コーヒーの粉18グラムで2杯分のドリップをコーノ円錐式1~4人用の大きめの器具を使い、混ぜやすい環境をつくりやってみました。
蒸らしが終わり、1湯目「の」の字を書くように、注湯して良い加減にお湯が溜まったところで、スプーンで混ぜる!
更に2湯目、お湯が溜まれば混ぜる!
そして3湯目、更に混ぜる!
で、240ccくらいで今回は止めまして、味見しました。
お味はというと、普通に美味しく出来上がりました。
ハンドドリップして飲むのと比べ、少しだけ薄くなったように思いましたが、問題の無いレベルです。
これによって分かったことがありました。
エピローグ
これを突き詰めて行けば、難しいと思われているテクニックがいらないのじゃないか、そう思ったのです。
つまりですね、お湯を優しくジャーッと入れて、粉がお湯に浸ったらスプーンで混ぜる、これを3回繰り返せば美味しいコーヒーが出来上がる、簡単じゃないですか。
今回は実験だったので、次回はもうちょっと突っ込んで研究してみたいと思います。
今、繁忙期なので、いつやるかはわかりませんが、お楽しみに!
今回はマイルドのブラジルコーヒーで試しました。
あっさりして飲みやすい、甘めのコーヒーです。
通販はこちらです。
http://www.shima-coffee.com/mrs-0001/
いつもありがとうございます。
焙煎アーティスト 島規之
島 規之
最新記事 by 島 規之 (全て見る)
- ゴールデンウィークの準備はばっちりです (4940) - 2024年4月24日
- 悩むマンデリン (4939) - 2024年4月23日
- 特にカーブは汚れが溜まりやすい (4938) - 2024年4月22日
関連記事
-
中焙煎の酸味のあるコーヒーは五月病の予防ができる?
コーヒーは身体に良いのか、というと良いです。 ただ、インスタントコーヒーや
-
更にコロンビア (4892)
既にもう始めていますが、今年は業務用卸で島珈琲のコーヒー豆をお使い頂いているお店さんへ、出来る限り訪
-
「いい加減」じゃなく 「良い加減」のいい加減
こんにちは 焙煎アーティスト 島規之です 昨日 島珈琲の高槻店で近々「チー
-
取り置きしました!タンザニアコーヒー
ゴールデンウイーク期間中も高槻店は祝日に関係なく、日曜日・月曜日は定休日です。 定休日は変わらず、日
-
カフェインは本当に刺激物だけなのか?
プロローグ 怒濤のゴールデンウィークが終わり、溜まった事務作業に追われている僕です。 こんにちは
-
どうなるの?フレンチプレスでペーパードリップみたいに初め蒸らしてみた結果
プロローグ 最近「蒸らし」にはまっています。 というのも、こうしなければならない、という業界の当
-
焙煎したコーヒー豆を手選別(ハンドピック)する理由
プロローグ ご存じですか、コーヒー豆を焙煎している間は、職人さんは何をしているのか? 他の方は知
-
マグカップでコーヒーを楽しもう
プロローグ 日曜日はコーヒー豆の量り売り(すぐ粉にします!)のみのお店 そして日曜日だけ営業のお店
-
高級コーヒーの魅力とは?~短パンコーヒーの魅力に迫る~
今日はこんなツィートをしました。 マグカップは、通常の
-
そしてコーヒーの苦味と酸味を考えた
昨晩、お風呂に入っていて水って透明なのに、なんで集まると青色に見えるんだろ? なんてことを思ってい