焙煎のグレードと味わい
焙煎のグレードとは、焙煎度合いです。
焙煎度合いとは、一般的に8段階の名前で分けられています。
ライト、シナモン、ミディアム、ハイ、シティ、フルシティ、フレンチ、イタリアンと一応こうした段階に分けられています。
但し、僕たちコーヒーを専門としているものでも、何となくこの段階はシティだろう、などと焙煎コーヒー豆の色つやを見て判断しております。
ちゃんとした基準はあるのですが、例えばL値というコーヒー豆の色の明るさで計られたものや、焙煎におけるシュリンケージ(焙煎で失った水分量)で計られたりしますが、それは一個人のお店が計れるようなものではなく、特殊な機械を使いそれを計るのため、従ってそんな機械など持っていない僕などは、なんとなくの焙煎度合いになってしまう、ということなんですね。
でも今後はスマホで、それらも計ったりできるようになるのでしょうね。
今回はその焙煎度合いと味わいの関係を。
こんにちは 焙煎アーティスト島規之です。
4つまでは浅・中焙煎、それ以降の4つは深焙煎
ライト、シナモンここまでが浅焙煎、ミディアム、ハイここまでが中焙煎、それ以降シティ、フルシティ、フレンチ、イタリアンは深焙煎という感じで分類してます。
ライト、シナモンと言われる焙煎度合いは、浅焙煎の焙煎度合いになります。
コーヒーは焙煎が浅いときは酸味が強く、焙煎が深くなるにつれて苦味が前にでてきます。
その中間が、どちらもいい塩梅な感じ、焙煎度合いで変わるおおよそな味わいです。
僕の場合、ライト、シナモンローストは普段することはありません。
島珈琲の中焙煎というグループに入るのは、ミディアムとハイロースト。
深焙煎はシティ、フルシティローストになっております。
正確に言うと、島珈琲の中焙煎のグループはミディアムとハイの真ん中あたりなので、ミディアム・ハイと呼ばれるロースト、つまり焙煎度合いになります。
味わいとして、酸味が前面にあるが苦味もほのかに感じ、爽やかでさっぱいりしている軽い感じになります。
深焙煎はフルシティがほとんどになり、こちらは逆に苦味が前面にでて、酸味が少し残っている銘柄もありますが、酸味が甘みになっており、苦味と甘みで味わいは形成されている、そんな感じです。
少し乱暴な例えですが
お客さんに説明するときは、中焙煎はワインで言うと「白」、深焙煎はワインで言うと「赤」そんな感じとお伝えします。
ワインのように、料理やスィーツに合わせて、どちらかを選ぶのもまた楽しいですね。
フードペアリングっていうのですね。
ただお店に立って、お客さんの様子をうかがっていると、食べ物に合わすのではなく、中焙煎でも深焙煎でも好きなコーヒーで、好きな食べ物を食べる、そんな感じを受け取っています。
中焙煎なら酸味と甘み、深焙煎なら苦味と甘み、良質なコーヒーの味わいには「甘み」が常にペアとなっております。
それぞれの「甘み」を見てみるのもまたお好みを発見するのに、良いかも知れませんね。
焙煎度合いのことを知ると、またコーヒーの世界が深まりますので、ちょっと意識してみてくださいね。
それでは、このへんで。
いつもありがとうございます。
焙煎アーティスト島規之
島 規之
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