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島珈琲の美味しさは、焙煎機にも隠されている

公開日: : 焙煎アーティスト ,

美味しさとはトータルのモノで、たとえすごい原料を使って、すごい技術で美味しく出来たとしても、食べる環境で随分と味わいの感じ方が変わったり、食べたり飲んだりする相手と変わったり、と雰囲気でも左右されるものです。

 

面白いモノですね。

 

ですが、コーヒー職人の使命として、美味しいコーヒーで喜んでもらいたい、美味しいコーヒーで笑顔になってもらいたい、美味しいコーヒーで大切な人と有意義な時間を過ごしてもらいたい、と思うワケでして、だから美味しいコーヒーを焙煎して作りたいのです。

 

前を走る人を追い抜きたい、と思うランナーの気持ちのように、誰かの笑顔の為に美味しさを追求したい、というのが味を作るものの気持ちでもあります。

 

素材を選ぶ、ということも一つですが、その素材の良さを最大限引き出す、その焙煎機のポテンシャルもまた大事。
今回は島珈琲の美味しさを作る、焙煎機のポテンシャルについてです。

 

こんにちは 焙煎アーティスト島規之です。

 

 

日本で1台の使用

 

といえば、なんだか偉そうですみません。
火力のパワーアップや焙煎機のカラーなど、たぶんこの使用は日本では1台だけだと思います。

 

特筆すべきところは、焙煎機の釜=シリンダーとも呼ばれますが(コーヒー豆を撹拌しながら熱を入れるところ)、だいたいは鉄製なのですが島珈琲高槻店の焙煎機は鉄ではなく、ステンレスでできているのですね。

 

それが何かというと、鉄製とくらべてステンレス製の方が、蓄熱が少なく主に対流する熱で焙煎することになるので、クリアで飲みやすいコーヒーが出来上がるのですね。

 

ただし蓄熱しないぶんだけコントロールが難しく、じゃじゃ馬なところがあるのですね。

 

ほんの少し操作でも、味わいにかなり影響を及ぼしたり、バイクや車でいうとレーシングカーのようなタイプかなと思っております。

 

香りの出方もシャープ

 

コーヒーは香りのもの。
焙煎機の能力で香りの出方も変わってきます。

 

もちろん、持ってないものまで引き出すことはできませんが、潜在するコーヒー豆の中にある香りの能力、これをどれだけ引き出せるか、が焙煎士の腕の見せ所のひとつでもあり、そこは焙煎機に頼らないといけないところでもあります。

 

飲む前にまず香りで、喜んでもらいたいですからね。

 

もっと掘り下げていけば話は尽きないのですが、これ以上にマニアックなお話になりますので、止めますね。

 

焙煎という作業はとてもシンプルです。
コーヒー豆にどう熱を与えて変化させるか、たたそれだけなのですが、シンプルなだけあって誤魔化しがきかないのですね。

 

そこが焙煎の面白いところでもあり、それにはまっているのがこの僕です。
こんな楽しい事を毎日させてもらえて感謝しております。

 

ですので、恩返しと言えばあれですが、毎日美味しいコーヒーをお届けしたい、そう思って焙煎しております。
感謝。

 

島珈琲の美味しさの秘密のお話でした。
それでは。

 

いつもありがとうございます。
焙煎アーティスト 島 規之

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島 規之

珈琲焙煎を究めるために ハワイ島のコーヒー農園で通算6ヶ月働く その後 2002年にコーヒー豆専門店 自家焙煎 島珈琲 を開業 焙煎を究めるアーティストを目指し  日々珈琲焙煎と向き合う 「のほほんと心穏やかに」をモットーとし お客様に 「美味しいコーヒー豆と愛を届けること」に毎日全力を注ぐ

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