コーヒー豆にはフラットビーンとピーベリーという種類があるんです
プロローグ
コーヒー豆というのは、コーヒーの実の種でして、似ているもので例えるとサクランボのタネのような感じです。それを洗ったり乾かしたり脱穀したりして、コーヒー生豆になって、袋詰めされて海を渡り日本へやってきます。
コーヒーの実の1粒のタネは、コーヒー生豆になったとき2粒になります。魔法ではないんですが、半円形の2粒が向き合って1粒のタネになっているということですね。
いや~今回はいきなり本題から入っていきました。珍しいですね 笑
こんにちは 焙煎アーティスト島規之です。
1粒のタネが2粒なるはずだったのが・・・
主にコーヒーの木の枝の先端部の実に多いらしいのですが、1個だけできるタネのことをピーベリーと言われています。わかりにくいですが、写真左がピーベリー 右がフラットビーン
だいたい全体の5%ほど採れるらしいです。いわゆる希少性で珍重されていますが、特にその香りとか味が別段めっちゃ優れているということではなく、その希少価値で一般的な豆よりも高値に設定されていることが多いです。
ちなみに普通の豆はフラットービーンといいます。豆の形でいうと、フラットビーンとピーベリー、あとはフラットビーンでも特に大きなものをマラゴジペと呼ばれるモノがあり、3種類くらいが一般的に目につくことがあるコーヒー豆と思います。
どうやってわけているのか?
コーヒー生豆もサイズ分けがあって、スクリーン19(#19)が一番大きいモノで、次にスクリーン18(#18) #17#16・・・と分けられます。
昔は大きいモノが重宝されていましたが、今は大きさは1つの基準としてみているだけで、味、香りをテイスティングをして点数をつけ、その採点を重視して取引しているように変化してきていると、僕は見ています。
分けるのは写真上のような「ふるい」で分けていくんですね。丸の穴のサイズが微妙に大きさが違って、#19の大きさの豆はそこの穴は通らないけども、それより小さな豆はその丸穴を通過します。次のふるいは#18の大きさの豆はそこの丸穴は通らなく、それ以下の小さな豆は通過します。その丸穴がだんだん小さくなっていきます。
そうしてサイズ分けをするんですね。
そして丸でなく細長の楕円の「ふるい」では、ピーベリーの豆が止まる仕組みになっています。
もちろん、大農園では量が多いので自動の機械でやることになります。
エピローグ
サイズ分けはあくまでもサイズ分けで、大きいから美味しいとか、山椒は小粒でもピリリと・・・みたいに小粒だから凝縮されているわけではなく、大きさは目安です。
以前は大きさを重宝している傾向があったように思いますが、現在のコーヒー豆の流通を見ていると、大きいか小さいかではなく、どんな味を持っているか、の方が重要になっているように思います。
中身ですよね、何事も大事なのは。
というわけで、フラットビーン・ピーベリーの話からコーヒー生豆のサイズまでのお話でした!
いつもありがとうございます
焙煎アーティスト 島規之

島 規之

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