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四季による味わいのズレ ブレンドの修正はどうやってるの?

公開日: : coffee

コーヒー豆の配達へ。

 

ご近所のカフェやレストランには、出来る範囲でですが、コーヒー豆の配達をしております。
バイクや徒歩で配達。

 

特に範囲を決めているわけではありませんが、お店が終わったあと、帰宅する前にバイクでお店におうかがいする、または奥さんに自転車で持っていってもらう、わざわざお店に取りに来て頂いている、とこんな感じで緩くしております。

 

配達したときは、時間が許す限り、オーナーさんとお話をさせてもらうのですが、高槻・茨木は6月の地震から災害続き、今回の台風の被害も大きく、話す内容は、下向きになる話題が多くなっています。

 

僕もまったく被害がないわけではありませんが、自分が出来ることはまわりを明るく蘇生することくらい。
一緒にうつむきたくなりますが、まずは笑顔、僕から笑顔で何事にも接すること、心がけています。

 

とりあえず笑顔から。
笑顔でいるからこそ、良いことがある、と信じて。

 

こんにちは、焙煎アーティスト島規之です。

 

 

 

四季による味わいのズレ ブレンドの修正はどうやってるの?

 

ブレンドとは、2種類なり3種類なり、違う産地のコーヒー豆を合わせて、新しい味わいを作ること。
もちろん、2種類とか3種類とか、その数に定義はありません。

 

僕がブレンドするのは、2種類か3種類のどちらかになります。

 

コーヒー豆も農産物です。
同じ国、同じ地方、同じ農園でも年が変われば味わいも違いますし、同じ年のものでも倉庫での管理状態などで味わいは変わってくるものなのです。

 

ですので、同じ味わいというのは基本的に存在しない、と僕は考えます。
もちろん似た味わいではありますけどね。

 

同じ農園ならまだしも、同じ農園のものが何らかの理由で購入することが出来なくなった、ということは多々あります。

 

買い付けは商社さんにお任せしているので、商社さんが買えなかったら、僕も買えないということになります。

 

味わいの調整はブレンドの配合を調整する

 

例えば島珈琲の人気NO.1のブレンド、ブレンド花というブレンドがあります。

 

こちらは中焙煎=中煎りのブラジル50%:コロンビア25%:タンザニア25%で以前は構成しておりましたが、タンザニアが以前使っていたものと少し味わいが変わりました。

 

そうするとブレンドの味わいも微妙に変化するわけで、その時配合を少しいじって、僕の求めるブレンド花の味わいに調整するのですね。

 

今回はタンザニア特有の味わいがわりと強くでるので、それを抑えるのに、タンザニアを20%にしてコロンビアを30%に変更しました。

 

すると、バランスが良くなり、これぞ僕が表現したい味わいのブレンド花になるのですね。

 

といったように、それぞれのブレンドを時々そうして調整しています。
多少、味わいに違いはありますが、それはそれで、その年の、四季の味わいの違いを楽しんでもらうことにしております。

 

ということでですね、手に入る原料のタイミングや、四季によってブレンドの味わいも変化するので、奥が深いです。
美味しいの笑顔がある生活をお届けするために、日夜ブレンドの味わいの調整に励む、島であった。

 

この話、完。

 

いつもありがとうございます。
焙煎アーティスト 島 規之

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島 規之

珈琲焙煎を究めるために ハワイ島のコーヒー農園で通算6ヶ月働く その後 2002年にコーヒー豆専門店 自家焙煎 島珈琲 を開業 焙煎を究めるアーティストを目指し  日々珈琲焙煎と向き合う 「のほほんと心穏やかに」をモットーとし お客様に 「美味しいコーヒー豆と愛を届けること」に毎日全力を注ぐ
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