*

コーヒー豆はコーヒーの実のタネ 果肉はどうしているの?

やっとです。
何がやっとなのかというと、ちゃんとした味覚が戻りました。

 

というのもですね、大阪北部地震があってから連日お休みなしで仕事をしていた期間がありまして、だいぶ疲れが溜まっていたのですね。

 

疲れが溜まりすぎると味覚が変わるんですよ、と最近にもブログにそれを書きましたが、ほんとにね、疲れすぎると味覚が正しくなくなるのです。

 

なので、かすかにちゃんとキャッチできるところで味わいを確認し、コーヒー焙煎の調整をしていました。
でも安心してください、昨日で完全に戻りました。

 

やっぱりね、美味しいと感じるには健康が大事です。
暑い毎日ですが、美味しいと思える生活を送るためにも、どうぞお身体に気をつけてくださいね。

 

コーヒーにあるフルーティさが口の中で完全にキャッチ出来る体調に戻り、仕合わせな僕です。
こんにちは 焙煎アーティスト島規之です。

 

コーヒー豆はコーヒーの実のタネ 果肉はどうしているの?

 

コーヒー豆はコーヒーチェリーと呼ばれる、コーヒーの実のタネです。
果実からタネを取り出し、それを洗ったり、乾燥させたり、脱穀したりしてコーヒー生豆になり、そして焙煎して皆さんがご存じのコーヒー豆となります。

 

身近なモノで例えると、そうですね、サクランボを想像してください。
コーヒーの実はサクランボに似たもので、同じように果肉があり、その中にタネがあるのですが、そのタネが精製されコーヒー豆になると思ってください。

 

ですので、コーヒーもフルーツの要素をもっていているので、コーヒーの味わいにフルーティという表現があってもおかしくない、ということになります。

 

そのコーヒーの果肉の話ついて今回は。
僕がハワイ島のコーヒー農園で働いていたときに、コーヒーの実をかじってみたのですが、その実には果肉はほとんどありませんでした。

 

タネのまわりにほんの薄く果肉があり、それを歯で削って食べるような感じでした。
その味は甘酸っぱく、というよりもただ酸っぱかったと記憶しております。

 

タネに栄養素がまわれば、コーヒー豆となったとき美味しいわけで、果肉はいらないといえばいらないということになりますね。

 

その僅かな果肉はいずこへ

 

いろいろな精製法がありますが、水洗式の場合、水を使いながらコーヒーの実の果肉を除去します。
専用の機械があって、そこで果肉除去し中のタネだけを取り出します。(写真がその様子です)

 

 

 

その時タネであるコーヒー豆は、発酵させるため水に浸け、何日か寝かすわけですが、では残った皮と果肉はどうなるのか。

 

ブラジルの農園視察に行った時はそれに使った水などをそのまま川などに流すと、国か州か忘れましたが違反となり厳しく罰せられます。

 

当然、皮や果肉も放置するわけにもいきません。

 

ハワイ島で働いていたときはその皮と果実を所定の場所に、ブルドーザーで持っていき、堆肥としてリサイクルしていました。

 

その場所で乾かし、そして少し寝かせて、そのあと土に混ぜて活用する、という流れでしたね。

 

ブラジル農園視察でも同じ様に堆肥として使っている、と農園の方から説明を聞いたはずです。(僕の記憶が正しければ 笑)

 

ということで、コーヒーの果肉はジャムとかにはならず、ほとんどが堆肥となるということです。
コーヒーの果肉を使った製品って聞いたことないですもんね。

 

でも今後もしかしたら、フルーティで美味しい、コーヒーの果肉の何かの製品ができるかも。
何が起こるかわかりませんもんね。

 

ということで、今回もコーヒー生産地でのお話 でした。

 

台風に気をつけてくださいね!

 

それでは。
いつもありがとうございます。

焙煎アーティスト 島 規之

The following two tabs change content below.
アバター画像

島 規之

珈琲焙煎を究めるために ハワイ島のコーヒー農園で通算6ヶ月働く その後 2002年にコーヒー豆専門店 自家焙煎 島珈琲 を開業 焙煎を究めるアーティストを目指し  日々珈琲焙煎と向き合う 「のほほんと心穏やかに」をモットーとし お客様に 「美味しいコーヒー豆と愛を届けること」に毎日全力を注ぐ

関連記事

ハワイ島でコーヒーの素材を「見抜くの目」が育ったというお話

先日、奥さんにある相談をしました。   島珈琲社会貢献部の話です。 「高槻店

記事を読む

オールド・コナの起源

オールド・コナと聞いて、一体どれ位の人が反応するかなぁ、と思いつつキーを打っております。 &n

記事を読む

コーヒーの農業体験が出来てよかったなぁと思うこと

  まずは5月の大型連休のお知らせをもう一度。   高槻店は写真の通り、

記事を読む

あの、あの素晴らしいコーヒー豆が入荷するかもしれません!

僕がハワイ島のコーヒー農園へ、コーヒー栽培のお仕事に行ったのは、2001年。  

記事を読む

どこの農園で働いていたの?

先日、お客さんとハワイのお話で盛り上がったんです。   「どこの農園で働いてい

記事を読む

20年前、ハワイ島のコーヒー農園で学んだこと

島珈琲岡町本店をオープンさせたのは、2002年3月29日でした。 もうすぐで19周年に。  

記事を読む

ハワイ島のコーヒー農園で働いてからもう20年

インスタの写真、何にしようと探してたら、あっこれこれとパシャ。 ハワイ島のコーヒー農園で働いていた時

記事を読む

僕が見たコーヒー農園からのハワイの風景 vol.2

プロローグ vol.1   お待たせしすぎました!vol.1を書いてから続き

記事を読む

コーヒー農園で働いて得た心

僕が働いたコーヒー農園は、ハワイ島でした。 2回に渡り通算6ヶ月ほどの期間。   お店を開

記事を読む

ハワイ島のコーヒー農園で働いて、今でも良かったなぁと思うこと

ハワイ島のコーヒー農園で働いたのは、今から19年前、2001年の1月。 もう19年の月日が経つのか、

記事を読む

僕の初コーヒー本できました!
ぜひ お読みください!

ドリップコーヒーの健康と秘密を明かす焙煎アーティスト 島 規之

ドリップコーヒーの健康と秘密を明かす焙煎アーティスト
島 規之

いつも身近にあるコーヒーに関する知識が満載!専門用語も少なく読みやすい!今までコーヒーに関心がなかった人でも興味を持っていただける楽しい内容です。あなたのコーヒーライフが更に楽しくなる一冊です。

ブログの読者になると新着記事の通知を
メールで受け取ることができます。 読者登録はこちら
twitter Instagram btn_hp
今日はバイクでちょいツーリング (4903)

船井総研さんからメールが届くのですが、先日、だいぶ目を引く内容がありま

日曜日だけ、の理由 (4902)

日曜日は日曜日だけが営業日のお店、豊中市にある岡町本店へ高槻から車で移

コロンビアはナリーニョに切り替わります (4901)

前号でこのブログは4900号へ到達しました。   5000号

世界文化遺産 熊野古道で美味しいコーヒーを (4900)

昨晩はウェブミーティングでした。   実はですね、秘かに水面

味覚を保つために (4899)

僕のスマホのキャリアはドコモで、ギガライトというプランにしてました。

→もっと見る

PAGE TOP ↑