ハワイ島のコーヒー農園で働いて、今でも良かったなぁと思うこと
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僕が見たコーヒー農園からのハワイの風景
ハワイ島のコーヒー農園で働いたのは、今から19年前、2001年の1月。
もう19年の月日が経つのか、と今ふと何時のことだが調べていたら、そんな数字が。
当時、えひめ丸の事故があり、ハワイ島でそのニュースを見たこと今でも鮮明に覚えています。
僕がハワイに居た同じ時期でしたので、振り返るとこの事故を思い出してしまいます。
黙祷をささげます。
計2回に渡り、ハワイ島のコーヒー農園でお世話になりました。
1回目は2001年1月から4月まで3か月の期間での滞在でした。
本当に貴重な体験をしたので、どれも僕にとっては今も宝のような体験ですが、今でも影響していることは、という今回のお話です。
百聞は一見に如かず
コーヒーのこといろいろ勉強しておりましたが、一番の勉強になったこと、そして今でもそれが強く残っていること、それは、農業はめっちゃ大変だ!ということ。
コーヒーの木を育て、管理し、できた実を一粒一粒手で採っていく。
坂の場所もあれば、鋭い傾斜になっている場所にもあり、たった一粒とは言え、それが農園のお金になると思えば、無駄にはできないわけで、必死に採りました。
もちろんお天気ともお付き合いするわけで、コーヒー豆を乾燥する工程があるのですが、雨にあたるといけないので、降りそうだと思えばささっとその乾燥中のコーヒー豆をフォークリフトを使って、屋根のある倉庫へ移動させて。
農園のオーナーさんが向こうの空を指し、あの辺に雲が来たら雨が降る可能性が大だ、と教えてもらい、滞在後半にはそれが僕にもわかるようになりました。
この体験をして思ったこと、持ったことは、一粒のコーヒーが、コーヒーと言う飲み物になるまでに、いろんな人の手を通りながら、いろんな行程を通っているということを更に詳しく知り、得た志は、無駄にはできない、という勝手な使命感でした。
美味しいコーヒーが販売できるのも
農園で働く人があってのこと。
もちろんブラジルの様な、広大な産地は人よりも機械を中心にして栽培が進められていますが、それも人があってのこと。
標高の高い険しい産地で栽培されるコーヒー豆は、その多くの行程は人の手によってされているわけです。
そう思うと、大事にしなきゃって思うのですね。
これは栽培の仕事をしたからこそ分かったことで、この気持ちを持てること、その経験できたことに感謝しております。
大変な作業を通って、ここに来た大切なコーヒー豆たち、大切に焙煎して、大切なお客さんへ。
コーヒー農園で働いて良かったなぁ、と今でも思ってます。
あれから、19年かぁはやいなぁ。笑
今も変わらぬ大事な想いを大切にして。
こころに響くコーヒーを
焙煎アーティスト 島 規之
いつもありがとうございます。
島 規之
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