コーヒーの苦味 目指す味わい
娘が一度映画を気に入ると、もう何度も見るのですね。
終わったかと思うと、また巻き戻して見たり。
何回も見ることになるので、大方ストーリーを覚えてしまいます。
最近では、ディズニーの「ズートピア」以前は「となりのとろろ」だとか、「さかなのぽにょ」もあったなぁ、そうそう「ナウシカ」もあったなぁ、ほんとその数知れず。
同じ映画を何回も見て飽きないかというと、これが何回か見ないと気づかない箇所も多く、点と点だったところが何回か見ることによって、繋がって線になったり。
最初はまた見るのーなんて思っていましたが、最近ではそうした繋がるところを探して、なるほど奥が深いわなんて味わってます、娘に感謝。
優れた映画は優れたコラムと似ていて、前と後ろが突然、繋がったりして、あのシーンはこのシーンを伝えるためにあったのね、なんて思って見ています。
映画って楽しいですね。
こんにちは 焙煎アーティスト島規之です。
僕のコーヒーは、コラムや映画のようになりたい
そんな風になれたらいいなぁ、なんて思ってます。
さてコーヒーの苦味、というとどんなことを想像されますか?
コーヒーの苦味、と言えばどちらかというと、ネガティブなイメージを持っている方が多いように感じております。
僕が目指すコーヒーの苦味とは。
口の中でいつまでも残らないキレのある苦味、苦味に爽やかさを感じて、その後甘みが口の中に残る。
この苦味を意識して焙煎しております。
コーヒーの苦味とは別に、コーヒー豆を焙煎によって焦がして出る焦げた苦味というのもあるのですが、これは余計な苦味です。
焦がさないように焙煎する、だけど熱量をたっぷり使ってコーヒー豆が持つ香りを引き出す、このバランスの中で考えて焙煎を工夫してます。
優しい苦味を追求するのはなぜ
コーヒーの醍醐味とは苦味と酸味。
苦味と酸味とは、基本的に食品における危険信号ですよね。
酸味や酸味臭があると腐敗しているのではないか、苦味があると焦げているのではないか。
苦味と酸味の感じ方においては、女性と男性どちらが敏感かというと、どっちだと思いますか?
実は女性の方なのですね。
家族の食事において、幼い子供や家族の安全を守る、そのDNAが女性の方が強いそうで、そうした食品の危険信号でもある酸味や苦味においては、女性の方が男性よりも敏感なのですね。
コーヒーの酸味と苦味は、良質なものであればこれは危険信号ではなく大人の味わいですが、コーヒーも同じく女性の方が、苦味や酸味には敏感だと、長年コーヒー豆を販売していてそう感じています。
ですので、苦味に敏感な女性の方にでも、ソフトで優しい味わいに作り楽しんでもらう、そのためにそんな苦味の味つくりを僕は意識しております。
コーヒー豆を焦がさぬように、そして本来持つ良質な苦味を引き出す。
島はこれを意識して、味つくり、そして焙煎を行っております。
高槻も梅雨明け宣言され、夏本番に突入です。
優しい苦みのあるアイスコーヒーで、暑さの疲れを取ってもらえれば嬉しいです。
それでは。
いつもありがとうございます。
焙煎アーティスト 島 規之

島 規之

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