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フレンチプレスの粉はどの挽き方が良いのか?

公開日: : coffee ,

フレンチプレスとはそこへコーヒーの粉を入れて、お湯を注ぎ、3分立ったらギュッとしてカップ注ぐコーヒー器具です。

 

今ではフレンチプレスも有名人ですので、紅茶のハリオールですって言うと余計ややこしいですが、僕が島珈琲を開業した時 16年前ですね、そろそろフレンチプレスが有名人になろうかという駆け出しの頃でしたので、紅茶のハリオールですね、ってフレンチプレスのことを説明をしていました。

 

フレンチプレスって言うよりも、紅茶のハリオールって言うと「あっ!あれね」って、お客さんが反応してくれたんです。

 

ちなみにフレンチプレスは、紅茶で使われたのが先のように思われていますが、実はコーヒー用として先に開発されていて、コーヒーの後から紅茶で使われた、というのがフレンチプレスの歴史です。

 

以前、今でもでしょうか、日本では、紅茶で使うイメージの方が強かったですもんね。

 

では、ごきげんよう。
ってここからですね、お話は。

 

こんにちは 焙煎アーティスト 島規之です。

 

 

 

フレンチプレスの粉はどの挽き方が良いのか?

 

お客さんからお店で、ご質問を受けたのでこちらにも書いておこうと思います。

 

さてフレンチプレスの挽き方、一般的には「粗挽き」でと言われています。
なぜか。

 

金属のフィルターでコーヒーを漉すわけですが、その金属のフィルターからコーヒーの粉がすり抜けてしまうので、できるだけ粉の挽き目は粗めにする。

 

粗めにすると粉の粒子は大きくなる、というわけですから、フィルターを通り抜けなくなるから、ということになります。

 

しかしです。

 

粉にすると微粉が出る

 

挽き方には挽き具合があって、仮に僕の持っているコーヒーミルで説明するとですね、挽き方の番数があるのです。
そしてある番数に合わせると、ある大きさに均一になるように挽かれて粉になるのですが、その時に均一の大きさにならずにもっと細かい微粉がどうしても発生するのです。

 

この微粉はフレンチプレスの金属のフィルターを通過してしまうのですね。
飲み終わったカップに、どろっとした粉が残るのはそのせいです。

 

これは粗挽きにしても、その微粉は発生します。

なので挽き方によって、どろっとしたのが少ないか多いかは差は微妙なものと、僕は見ています。

 

粉の挽き方を粗挽きにしても、中挽きにしても、フレンチプレスの場合、カップに残るどろっとした粉の量は、そんなに変わらない。

 

液体の舌触りもそんなにびっくりするほど、変わらないので、僕はフレンチプレスの挽き方は指定の無い限り、中挽きにしております。

 

中挽きの方が味わいがしっかりするので、僕はそっちの方が好きだから、です。

お好みはありますが、僕はこんな考えでフレンチプレス用の粉の挽き方は中挽きにしています。

コーヒーって、ほんといろいろですね。

今回は、フレンチプレスの粉はどの挽き方が良いのか?ついてのお話でした。

 

2月7日水曜日はエクスマセミナーに行きますので、高槻店はお休みになります。
2月7日に頂きました通販のご注文は、翌日8日に確認しまして、9日の発送が最短になります。
どうぞよろしくお願いいたします。

 

それでは、また次回お楽しみに。
焙煎アーティスト 島規之

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島 規之

珈琲焙煎を究めるために ハワイ島のコーヒー農園で通算6ヶ月働く その後 2002年にコーヒー豆専門店 自家焙煎 島珈琲 を開業 焙煎を究めるアーティストを目指し  日々珈琲焙煎と向き合う 「のほほんと心穏やかに」をモットーとし お客様に 「美味しいコーヒー豆と愛を届けること」に毎日全力を注ぐ
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