ペーパーを濡らす派?濡らさない派?僕は濡らす派
水掛け論とは、お互いに自説にこだわって、また自分に都合の良いことをばかり言って、いつまでも解決しないこと。
水を掛け合いのように、勝敗が決まらない論争の意味から「水掛け論」という言葉が生まれた。
インターネットで「水掛け論」を調べるとそう書いていました。
コーヒーにおける知識も水掛け論的なところがあって、あの人はこう言うがこの人はこう言う、それぞれに持論があってお店のマスターによって言うことが、てんでバラバラなことはしょっちゅうです。
ですので、どれが正しいのかが分かりにくいのがコーヒーの世界。
正しいで判断するのではなく、自分がそれをしてみてどう思うのか。
やりやすかった、美味しかったと思ったら、それが正解なんだと思うのです。
それを踏まえて参考になれば嬉しいかなぁと思ったり。
特に個人で営むコーヒー屋さんは、僕も含めてお山の大将なんだと思ってます。(笑)
こんにちは 焙煎アーティスト 島規之です。
ペーパーを濡らす派?濡らさない派?
僕は濡らす派です。
なぜ濡らしたのか、というと、僕にはコーヒーの師匠が何人かいるのですが、その師匠うちの一人がドリップするときにまずペーパーを濡らしていたから、なんです。
理由は後付です。
まずは見よう見まねでやってみたのが、始まりでした。
それでやってみて濡らした方がやりやすかったのですね。
どうやりやすかったのか。
ペーパーがピタッとドリッパーに張り付いて、お湯を注ぐ時に焦点を合わせやすかったのですね。
ペーパー濡らさない時、ペーパーが浮いていたりすると、ちょっとやりにくかったので、僕には濡らす方がやりやすかった、それが原点です。
濡らす利点は?
器具やカップを温めるという役割もありますね。
カップの上にドリッパーを置き、ペーパーをセットしてペーパーの全体を湿らすようにお湯を注ぐ。
そのお湯はドリッパーを温め、下に落ちそしてカップを温める。
ここで注意したいのが、お湯を捨てることを忘れないこと。
うっかりそのままドリップして「あっ」と気づけばいいですが、気づかないでなんかおかしいなぁと思いつつそれを飲んだら、なんか薄かったってことがありますのでね。
ただ、このペーパーを濡らすことで、味わいがすごい変わる事はないです。
僕の視点ですが、ペーパーを濡らす時と濡らさない時、ドリップして出来上がッたコーヒーを飲み比べたことがありましたが、濡らした方が味わいがやや濃くできるように感じましたが、それはほんの僅かでした。
味わいというよりも、それはやりやすさかなぁと思っています。
どちらが正解ではなく、どちらがやりやすいか、自分に合うか、それで判断してもらえばいいと思います。
そんな、ペーパーを濡らす派?濡らさない派?僕は濡らす派のお話でした。
コーヒーが更に美味しく感じる季節になりましたね、コーヒーでご機嫌な時間を、どうぞ。
焙煎アーティスト 島規之

島 規之

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