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中煎りのコーヒー粉はお湯が通りにくい

公開日: : coffee, ドリップコーヒー

商社さんからエチオピアモカのサンプルが届きました。
以前に、エチオピアモカはアジャレを今年分の予約をしたのですが、味見をせずに決めたので、お心遣いでサンプルを送ってくださったのです。

 

他に違うエリアのものも2つ、一緒に。
僕好みのエチオピアモカ・イルガチェフはやっぱりアジャレ。

 

改めて今期分、来年の豆が入ってくるまでの使用量を確保しました。
今期も去年と同じく、とっても良い香味を持ってます。

 

移るのはまだ先ですが、今期分になった時はお知らせしますね。
さて、お客さんとの会話の中で中煎りのコーヒー豆は、ドリップの時に下にお湯が落ちずらいとよくお話があります。

 

今回はそのところを解説していきますね。

 

 

熱のあたる時間

 

僕の持論です。
科学的な根拠があって言っているのではないのですが、間違いでもないかと。

 

中焙煎と深焙煎などの焙煎度合いは、同じ条件なら熱に当たっている時間によっての変化していくので、中焙煎と深焙煎ならより熱に当たっているのが長いのは深焙煎になります。

 

熱が多くあたると豆も膨らみます。
中焙煎と深焙煎、同じ銘柄で同じサイズの豆でしたら、深焙煎のコーヒー豆の方が大きくなります。

 

コーヒー豆は顕微鏡などで見てみると繊維質のかたまりのようなもので、その繊維が熱によって膨らんでいるのですね。
その膨らみが中焙煎と深焙煎なら、深焙煎の方が熱当たっている時間が長くそれにより繊維が膨らんでいるので、大きいと言えます。

 

そこがお湯通りのポイントだと。

 

繊維が大きく膨らむと

 

隙間が多くできるので、お湯の通りが深焙煎のコーヒー豆の場合はすんなりと落ちていく。

 

中焙煎の場合、深焙煎よりも繊維が伸びず豆が小さく、また繊維と繊維の隙間も小さいので、お湯の通りが深焙煎のものとは違って遅く、水はけの悪いグラウンドのような感じでドリップが進んでいくようになる、というのが理由だと考えます。

 

豆の種類によってこのことも例外があったりはするのですが、基本的に中焙煎の豆は深焙煎の豆のようなサクサクとドリップが進んで行く感じではない、です。

 

ここはハンドドリップのテクニックとかそういった技術的なことではなく、豆(粉)自体がそうなのだ、ということなのですね。
技術で何とかしようとしても限られていますので、水はけの悪さを受け入れ、このようなものだと割り切ってください。

淹れ終わった時の粉の状態も、写真のように少しベタっとなるのも同じ理由からです。

 

ということで中焙煎のコーヒー豆の場合、お湯の通りが良くないのはこうしたことからだということを説明しました。
それでは、コーヒーの香りと共に良い週末を

 

こころに響くコーヒーを
焙煎アーティスト 島 規之

 

いつもありがとうございます。

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島 規之

珈琲焙煎を究めるために ハワイ島のコーヒー農園で通算6ヶ月働く その後 2002年にコーヒー豆専門店 自家焙煎 島珈琲 を開業 焙煎を究めるアーティストを目指し  日々珈琲焙煎と向き合う 「のほほんと心穏やかに」をモットーとし お客様に 「美味しいコーヒー豆と愛を届けること」に毎日全力を注ぐ
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