*

焙煎する機械、焙煎機による味わいの違いって何?

最近、コーヒー業界の新しい情報についていけてない僕です。
コーヒーに関わらず、情報はツイッターなどで収集しているつもりですが、まぁなんという情報の量でしょうか。

 

テクノロジーの進化や科学のこと、いっぱいですね。

 

今回、コーヒー焙煎における焙煎機での味わいの違い。
お商売をして15年になり、焙煎機の変化を少なくとも見てきました。

 

焙煎機の基本的な構造などは変わってないですが、焙煎機にもいろんなテクノロジーが付加されてきているようです。

 

いずれ焙煎もコンピュータに取って代わられる時代にくると思いますが、やっぱり島さんが焙煎したコーヒー豆が好きって言ってもらえるように、テクノロジーを超えた僕の「愛情」を注入していこう、そんなことを思ってます。

 

そんなこんなで、焙煎機による味わいの違いって何?というお話、わかりやすく書いていきますね。
こんにちは 焙煎アーティスト 島規之です。

 

 

 

島珈琲には2台の焙煎機がある

岡町本店と高槻店にそれぞれ1台ずつ、焙煎機があります。

 

島珈琲の規模ですと、ほんとは1台で十分事足りるのですが、その店その店にある方が自家焙煎店と看板を掲げているので、お客さんにも納得がいくかなぁというのと、僕が単純に2台欲しかったから。

 

実はこの2台の焙煎機、タイプは全然違うのです。

 

一つは半熱風式で、もう一つは直火式。

 

焙煎に興味のない方は意味不明な言葉ですが、お肉を焼くときにフライパンか網焼きかで味わいが違うと思いますが、フライパンが半熱風、網焼きが直火式とイメージして下さい。

 

さてお肉を焼くとき、フライパンで焼くのと網で焼くとき、どんな違いがありますか。
食感だとか、香りの立ち方だとか、普段比べる事ないのでそう聞かれてもなかなか違いは答えられませんが、でも違う、というのはわかりますよね。

 

コーヒー豆の焙煎にもそうした、焙煎する道具(機械)で変わってくるですね。

 

どんな違いがあるのか

焙煎機の話をしだすと結構マニアックになるので、ここはマニアックにならないように気をつけますね。

 

さてお肉の例えでフライパンなのが、岡町本店にある半熱風式と呼ばれる焙煎機。
こちらの焙煎で出来る味わいは、どちらかというとコクがあり重みがある味わいを作り出せます。

 

釜の伝導熱と炎の熱、2つの熱を利用しながら焙煎を進めます。
瞬発力のある香りや味わいではないのですが、優しくてまあるくコクがあってコーヒーを抽出した液体には少し重みを感じます。

 

もちろんコーヒー豆の個性もありますが、半熱風式の焙煎機による共通した味わいはこのような感じです。

 

次に高槻店のお肉の例えで言う網焼きが、直火式。
こちらはコーヒーの味わいの輪郭がはっきり表現できて、香りも鋭く、味わいの透明度が高く、そしてコーヒー豆に瞬発力を感じます。

 

液体の重さ(コク)は、岡町本店の半熱風式のほうが上ですが、個性をより引き出すのは高槻店の直火式です。

2台ともちょっと改良しているので、標準よりもパワーを上げていますが、違いはこのような感じです。

 

但し、2台とも僕が焙煎するので、やっぱり焙煎する人が同じだと僕のクセが出ているというか、僕が美味しいと思い、好きなコーヒーに仕上がっているのは不思議です。

 

結局は焙煎している人の味わいが、焙煎によってコーヒーに強く出る、と思います。

 

やっぱり作り手なんですね。
作り手の想いとか、コーヒーで幸せな時間を過ごして欲しいと思う気持ちとか、これからもそういう想いを大事にしていきますね。

 

以上、簡単な焙煎機による味わいの違いのお話でした。

 

いつもありがとうございます。
焙煎アーティスト 島規之

The following two tabs change content below.
アバター画像

島 規之

珈琲焙煎を究めるために ハワイ島のコーヒー農園で通算6ヶ月働く その後 2002年にコーヒー豆専門店 自家焙煎 島珈琲 を開業 焙煎を究めるアーティストを目指し  日々珈琲焙煎と向き合う 「のほほんと心穏やかに」をモットーとし お客様に 「美味しいコーヒー豆と愛を届けること」に毎日全力を注ぐ
アバター画像

最新記事 by 島 規之 (全て見る)

関連記事

コーヒーをドリップするときに大切な1つのこと

プロローグ     テクニックって練習すれば上手くなります

記事を読む

ハンドドリップでグルグル回しながら淹れるのはなぜか?

プロローグ ペーパードリップなど、ハンドドリップしてコーヒーを淹れる時「の」の字を書くようにお湯を

記事を読む

グァテマラで作るアイスコーヒーも美味しいのです

昨日から高槻ジャズストリートが開催されています。 5月3日と本日の5月4日が開催日。  

記事を読む

グァテマラコーヒー 新しい銘柄にチェンジしました!

昨日は出来るだけ早く帰ろうと思っていましたが、なんやかんやと仕事がかさなり、いつもよりかは遅めの帰宅

記事を読む

ブラジル219℃がメニューに加わります

ブラジル219℃とは。   219℃は焙煎止めの温度。 焙煎機の釜の内部にある温度センサー

記事を読む

なぜ島珈琲のコーヒー豆のラインナップは少ないのか

今朝、ポストに案内が入っていた。   高槻店からすぐの場所、駅前に広い空き地があるので

記事を読む

いぶし銀になるまで

新聞で取り沙汰になっている出来事を あんましあーだこーだ言わないのが 僕の日記なんだけども この事件

記事を読む

夏のコーヒー豆は脂のまわりが早い

夜、いつも娘が、一緒に寝ようと言います。   僕はビールを食らいながら、ご飯を

記事を読む

島さん!!これで子供が牛乳を飲めるようになりました!

プロローグ 「これを使って牛乳を飲ませたら、牛乳嫌いな息子がガブガブ飲み始めたんですー ありがとう

記事を読む

僕の尊敬する人 Route271の船井さん

大阪梅田の芝田にある有名なパン屋さん、Route271さんをご存じでしょうか。 テレビや雑誌などに

記事を読む

僕の初コーヒー本できました!
ぜひ お読みください!

ドリップコーヒーの健康と秘密を明かす焙煎アーティスト 島 規之

ドリップコーヒーの健康と秘密を明かす焙煎アーティスト
島 規之

いつも身近にあるコーヒーに関する知識が満載!専門用語も少なく読みやすい!今までコーヒーに関心がなかった人でも興味を持っていただける楽しい内容です。あなたのコーヒーライフが更に楽しくなる一冊です。

ブログの読者になると新着記事の通知を
メールで受け取ることができます。 読者登録はこちら
twitter Instagram btn_hp
ワンオペの日 (5032)

今日はカミさんはお休みで、終日僕一人での所謂ワンオペとなります。 &n

夏の焙煎 (5031)

焙煎はいつも朝にする派の僕です。   何でもそうですが、いつ

カーボンを削ぎ落す (5030)

島珈琲の通販のルールでは、ホームページなどからご注文を頂きまして、それ

限りなく平和 (5029)

昨日は高槻店の焙煎機のメンテナンスの後、カインズに買い物へ。 &nbs

今日は焙煎機のメンテナンスです (5028)

今日は6時起きでスタートです。   月曜日は岡町本店と高槻店

→もっと見る

PAGE TOP ↑