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同じブラジルコーヒーの豆でもお店によって違うのはなぜ?

このお話は、お店でするとよくへぇーと言われるので、ブログにも書きますね。
ブラジルコーヒー、と言えばどんなコーヒーですか?

 

と聞かれると非常に答えにくいですよね。
何を持ってブラジルコーヒーか、表現しにくいですよね。

 

コーヒーに難解なイメージがあるのは、違いが分かりにくい、もしくは表現しにくい、というところから来ていると思っています。

 

ですので、お店によってブラジルコーヒーも同じじゃない、と言われてもイマイチぴんと来ないですよね。
そこのところをわかりやすく説明していきますね。

 

こんにちは 焙煎アーティスト 島規之です。

 

 

 

 

コーヒーはお米と似ている

これは僕が感じていることですが、お米の違いも結構難しいですよね。

 

甘いとか弾力性がある、とか冷めてもシャッキとしてるなぁーとか、粘りがあるねとか、はわかりますが、コシヒカリとひとめぼれの違いとか、ササニシキと秋田こまちの違いとか、ちょっと知識を入れないとその違いは説明できないですよね。

 

そして味わいの違いも。

 

コーヒーもこれに似ていて、ブラジルでも産地が沢山あり、産地によって当然味わいも違い、品種によっても違ったり、様々です。

 

そして僕のような個人店では焙煎する人の好みによって焙煎されるので、ブラジルコーヒーにおいて、ある人は深焙煎=深煎りがベストだと思っていたり、ある人は中焙煎=中煎りがベストだ、いやいや両方で味わいの力を出しますよ、と言う人もいたり、ほんとうに様々です。

 

お客さんによく言うのは、特に個人店のコーヒー屋さんは僕も含めてお山の大将ですよーって。
それぞれに自分の理屈や理論があるので、言うことが違うこと多々あります。

 

ですので「言うこともお店によって違う」と思っていた方が、何事にも迷わないかと思います。

 

例えばチャーハン

チャーハンは同じでも、中華料理店によって味わいは違いますよね。
ラーメン屋のチャーハン、本格中華料理店のチャーハン、微妙に違いますよね。

 

それはなぜか、料理人に考えがあってその味付けになっているわけで、チャーハン単体で食べるのをイメージして美味しくしているのか、「何かとセットにしたときのチャーハン」の味付けを考えているのか、それは様々ですよね。

 

このチャーハンの例えと同じく、コーヒー焙煎も一種の料理であって、焙煎している人はある意味でコックさんと思って頂ければ、お店によってブラジルの味わいが違うのが納得できるかと思います。

 

同じブラジルでも使うコーヒー豆が違う、焙煎度合いが違う、料理する人(焙煎する人)が違う、そして焙煎機が違う。

 

焙煎機が違うのも、当然味わいの違いになってきます。

例えばお肉をフライパンで焼くのか、炭火の網焼にするのか、違いますよね。
似た様なことがコーヒーの焙煎機にもあり、そして違いがあるのですね。

 

なんか奥深いですよね。

 

いろんな違いがあるからこそ、お店の個性になっているのですね。
言葉にするとなんとなく分かってもらえたかと思いますが、実際 味わいの違いは・・・分かりにくいと思います。

 

ブラジルコーヒーだけで見ると難解かもしれませんが、そのお店の味わいが自分にとって美味しいと思うか、感覚的に合うか否か、全体を見る方がいいと思います。

 

わかりにくいですが、違いがあるからこそ面白い、そうしてコーヒーを楽しんでもらえると嬉しいです。

同じブラジルコーヒーの豆でもお店によって違うのはなぜ?のお話でした。

 

それでは。
いつもありがとうございます。
焙煎アーティスト 島規之

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島 規之

珈琲焙煎を究めるために ハワイ島のコーヒー農園で通算6ヶ月働く その後 2002年にコーヒー豆専門店 自家焙煎 島珈琲 を開業 焙煎を究めるアーティストを目指し  日々珈琲焙煎と向き合う 「のほほんと心穏やかに」をモットーとし お客様に 「美味しいコーヒー豆と愛を届けること」に毎日全力を注ぐ

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