ちょっと知ってるとコーヒーが面白くなる!焙煎のお話
昨日は定休日で、家族でキッズランドに行き娘とひたすら遊んできました。
汗だくになって遊ぶ娘。
エアーマットで跳ねる遊具があるのですが、そこに何度も何度も行こうと僕たちを誘い、ひたすら跳ねる。
子供たちがくたくたになるまで遊ぶ姿を見ると、「仕事」に「遊び」の要素を混ぜると必死になれるので、仕事でも成果がでるのは当然だなぁなんて、マーケティングの師匠 藤村正宏先生のエクスマの名言を思いだしたり。
遊びのように仕事に夢中になる、それができたら仕事はもっともっと楽しくなるね。
娘の姿を見てそんなことを思っておりました。
こんにちは 焙煎アーティスト 島規之です。
焙煎でこんなことが起こっているんですね
皆さん、ポップコーンって作ったことありますか?
コンロの上でシャカシャカして何分間していると、ポンッポンッってはじけますよね。
実はコーヒーも同じ様にポンポン!と爆ぜて、そしてコーヒー豆は大きくなるのですね。
ポップコーンのように中身がはじけ出てくるわけではないのですが、コーヒー豆は1回だけではなく、2回あります。
爆ぜと書いて「はぜ」と読むのですが、1回目の爆ぜを1ハゼ、2回目を2ハゼと読んでいて、1ハゼはパンッ!パンッ!単発の音が焙煎しているコーヒー豆のぶんだけ音がします。
2ハゼは1ハゼと違って、パチパチパチパチと連続して音がなります。
鉄砲で例えるなら、小型のピストルが1ハゼ、マシンガンが2ハゼ、単発でなる1ハゼと連続でなる2ハゼ音は同じコーヒー豆なのにまったく違うものなんですね。
1ハゼと2ハゼは合図
ハゼはコーヒー豆が熱によって化学変化する途中、細胞破壊が起こるために爆ぜる、と何かの本で読んだことがあります。
コーヒーのあの香りやあの味わいもハゼが起こるから、と聞いています。
こうしたことは科学ではまだ証明しきれれていないこともたくさんあるようで、コーヒーがまだまだ不思議な飲み物とされているのは、そのあたりに原因がありそうですね。
そしてハゼを起こすとコーヒー豆は大きくなり、深焙煎のコーヒー豆と焙煎前の豆を比べると2倍くらいの大きさになっているんです。
この2回のハゼは焙煎にとってはありがたい音なんです。
ブラジルだからこんな音とか、産地によってハゼが起きない、ということはありませんので、どのコーヒー豆も音もハゼも同じ様に起こりますので、合図になるのですね。
1ハゼからしばらく経ち2ハゼに入る直前が島珈琲の中焙煎。
2ハゼに入ってしばらく経ち2ハゼのピークのちょっと手前が、島珈琲の深焙煎。
こうして焙煎のチェックポイントとしてハゼは活躍してくれています。
皆さんはこの音を聞くことはほとんどないと思いますので、次は動画に収めて皆さんにお聞きしてもらいますね。
今回のお話は豆知識で役には立たないことですが、コーヒーを飲むときの会話になんかにしてもらえたら嬉しいです。
それでは。
いつもありがとうございます。
焙煎アーティスト 島 規之
島 規之
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