カフェをオープンしたいあなたへちょっとアドバイス~コーヒーの選び方編~
プロローグ
どちらかというと、このシリーズは個人でお店を出店される方に向けた記事を書いております。大手カフェチェーンのお店には当てはまらないこともあるかと思いますので、許してね。
このシリーズ3度目はコーヒーの選び方です。
僕はコーヒーは主役ではなく脇役という考え方です。それはどんな生活のシーンでも。
会話を盛り上げるための脇役であったり、一人の時間を有意義に過ごすためにそばで癒しを提供する脇役、おやつの時間にケーキの味を引き立てるための脇役、ご飯のあとに団らんを盛り上げる脇役。
くどいようですがコーヒーは主役でなく、脇役だと思ってます。
主役だけが名役者であっても舞台は引き締まりませんよね。そこに名脇役がいるからこそ、その舞台は引き締まります。ってあんまり舞台の事は知りません、あはは。
カフェという舞台に名脇役を。こんにちは 焙煎アーティスト島規之です。
カフェの最近の傾向
カフェ=コーヒー という意味なので、カフェはコーヒーを飲むところ、お茶をするところということになりますが、近年僕の周りの傾向をみていますと、カフェにはランチをメインにして利用されているお客さまが増加しているように思います。
ですから、昔のようにランチタイム以外の時間、コーヒーをゆっくり楽しんで時間をくつろぐという利用のしかたは少し減ったように感じています。ランチを食べて食後のコーヒーでおしゃべりの時間を楽しむ、その利用が多くなったように感じます。
もちろん立地の条件や繁華街、モーニングの強いお店、三時のおやつタイムに強いお店、様々ですが、地域情報誌やフェイスブックのタイムラインを見ていてもランチメニューの紹介が多くうかがえることから、そう捉えています。
カフェでのコーヒーの立ち位置
ランチがメインですとだいたいは、ランチが終わってからコーヒーを飲むということが多いと思います。これはレストランのコース料理でも同じですね。メインがお料理で脇役がコーヒーです。
で、最後のコーヒーが美味しくない。たとえ料理がめっちゃめちゃ美味しくても、最後のコーヒーが美味しくないと料理自体の評価も一気にダウンします。いわゆる残念なお店になってしまうのです。
料理は美味しいけど最後のコーヒーがね・・・というコーヒーまでの評価100点満点が、ややもすれば80点くらいに、20点もダウンしてしまうのです。
特にこだわりまくって美味しいコーヒーを淹れろ、と言っているのではありません。美味しいコーヒー豆を仕入れることが大事なんです。
でもコストが・・・。確かに大手メーカーなどが流通しているコーヒー豆はコスト安になります。僕らのような個人店ですと、価格では争えないです。卸しはだいたいどのお店も1キロ単位で取引になると思いますが、キロの価格で比べるのではなく、一杯にしたらいくらの差なのか、計算してみてください。
きっとカップ1杯あたり10円か20円くらいの差です。たったその差が評価を下げるのか、上げるのか、なんです。永続する口コミの源泉をその少しの価格の差が、枯らすことも湧き続けることもあるんです。
エピローグ
この問題を解決するのには、まず近くにある美味しいと言われるコーヒー豆屋さんに相談するのがベストです。だいたいのお店が卸しをやっているはずなので、美味しいコーヒーに出会ったら、必ずメモをしておき、いざお店を始めることになりそうになる時期事前に、相談するとよいでしょう。
相談に乗ってくれるはずです。
僕が見ている限り、コーヒーが美味しいと思うお店は意外にそう多くはないと思ってます。(普通はありますけどね 笑)
コーヒー豆選びは手抜きせず、いい脇役を準備してくださいね、きっと後々の口コミの一つになるはずですからね。がんばってください。
今回のお話もあなたの夢に何かお手伝いができたら、僕は嬉しく思います。
それでは、また。
いつもありがとうございます。
焙煎アーティスト 島規之
島 規之
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