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コーヒーは熱いときが美味しいとは限らない

僕の鍵はお店とかシャッターとか カフェBeとか家とかうじゃうじゃ沢山あるのですが 必ず家の前で 家の鍵を探すのにまごつくんです それに気づいた娘がやってきて 扉の向こうで待っており 開けた瞬間に両手いっぱい広げて飛びついてきます 何でもないことですが非常に幸せな気持ちになります

 

こんな気持ちになってもらえるようなお仕事を心がけたい こんにちは 焙煎アーティスト 島規之です

 

さて 温かいモノは温かいうちに 冷たいモノは冷たいうち お客様におだしするのが飲食業界の鉄則です
コーヒーももちろん 少しでも冷めないうちに運んでいくことが大事です

ここまでは当たり前の話なのですね

 

先日 フェイスブックの投稿でこのようなこと書きました

 

人の味覚は体温から±25℃が美味しく感じる温度帯のようです
ですから 温かい飲み物は60℃から70℃くらいがちょうど美味しく感じます

コーヒーの味に含まれる「甘み」は体温近くの温度帯がより感じるようです
「苦み」温度が高いときはマイルドに 感じ低くなるとストロングになります
「酸味」は温度帯によっての変化はなく 常に同じように感じるようです
こうしてみると同じコーヒーでも温度帯で味は変化することがわかります

 

ミルクを入れる 砂糖を入れる を今回は省いた話になりブラックで飲んだとしての話を進めていきます

 

温度帯によってコーヒーの味は変わります
例えばマグカップに熱いコーヒーを注ぎ ゆっくりと読書しながら飲んだとしましょう

IMG_3906
ゆっくりですから だんだん冷めてきますね 上に書いたように熱いコーヒーは冷めると体温に近くなってくるわけで 甘みをグッと感じるようになります

 

もうひとつ加えると コーヒーの持っている個性的な味の輪郭が見えてきます(とらえることができる)

 

僕たちプロはカップテスト(味見)するときに必ず 温かいとき ぬるくなってきたとき 冷めた時の味の変化をチェックします 温かいときに見せなかった味わいを冷めた時に見せてくれたり そんなことがコーヒーにはあります

 

特にスペシャルティコーヒーと呼ばれる高品質コーヒーにそれはよく見られ 冷めた時に素晴らしく美味しい出会いがあることもしばしばです

 

ちなみに焙煎の良し悪しも 使われている原材料のコーヒー豆の品質なども コーヒーが冷めた時に一番わかるので 冷めた時のチェックは自店のみならず どんなお店でも見てしまうのは僕の職業病だと思ってます 笑

 

ブラックの方限定のお話になりましたが(ミルクと砂糖をいれるとちょっとわかりずらくなるんです) そうして温度帯をちょっと意識するとコーヒーはすっごく楽しい飲み物になってきます 読書や会話の長付き合いの時はちょっとそのことをアタマに入れておければ更に楽しくなるはずです!

 

いつもありがとうございます

焙煎アーティスト 島規之

 

 

※但し美味しくないコーヒーは冷めると更に美味しくなくなる可能性もあるのでご注意ください アハハハ・・・

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島 規之

珈琲焙煎を究めるために ハワイ島のコーヒー農園で通算6ヶ月働く その後 2002年にコーヒー豆専門店 自家焙煎 島珈琲 を開業 焙煎を究めるアーティストを目指し  日々珈琲焙煎と向き合う 「のほほんと心穏やかに」をモットーとし お客様に 「美味しいコーヒー豆と愛を届けること」に毎日全力を注ぐ

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