コーヒー焙煎に資格はあるのか、ないのか?
プロローグ
焙煎アーティスト島規之です、こんにちは。
焙煎アーティストのあの人ね、と最近どこかで言われるようになったようです。僕こう見えて実はめっちゃ照れ屋で褒められることに弱いです。褒められるとどう反応していいのか、困ります。でも、嬉しいです。
以前までは、「プロ焙煎士」と肩書きを付けていました。今でもドリップバックのパッケージや高槻店の暖簾にはそう書いています。パッケージは大量に印刷したので、前の分がまだ残っているのと、暖簾は単に高かったのでもったいないから変えてないだけです、がはは。
さて、焙煎士、焙煎師、焙煎人、焙煎名人などなど焙煎には何か資格があるのか?とよく質問されますので、そのことを今日は書きたいと思います。
焙煎の資格
焙煎の資格には国家試験とか国が認めるものなどはありません。コーヒー焙煎に1級とか2級とか黒帯とかそういったクラスも存在しません。
陶器など作る業師と一緒で、基本的に培ってきた年数や経歴などだけです。
僕も含めて焙煎士の皆さんは自分で語り名乗っているのです。
コーヒーの資格には、コーヒー協会やいろいろな団体がマイスターとかインストラクター1級とかその団体が定めた資格はありますが、あくまでもその団体が任意で行っている資格なので調理師免許などのような資格とはちょっと別のように思います。
もちろんその団体の資格を取るのには随分とコーヒーのことを勉強し、試験に合格しないといけないので価値のあるものです。
焙煎はどうやって学ぶのか?
僕はほとんど独学に近かったのです。というのも僕が興味を持った頃の20年前くらいは教えてくれるような所が皆無に等しかったのです。修行でお店に勤めて・・・と言っても自家焙煎店は個人経営されているところが多く、人を募集していることなどあまりなかったように思います。
現在でもいわゆる焙煎屋さんで働ける機会は少なくなかなか難しいですが、焙煎機メーカーがセミナーをなどを開催して門戸を開いておられます。
コーヒー焙煎に関わらずものつくりは、何かを基準にしてクラスをつくることはちょっと難しいかもしれませんね。美味しいとか美しいは個人の産物なので、一定の基準が作りにくいのかもしれません。
エピローグ
焙煎アーティストというのも資格ではなく自分で名乗っているわけなのですが、アーティストとしての誇りを持って毎日焙煎しています。
資格ではいけども、誇りを持って焙煎士としてみんな名乗っている、そんなふうに思っています。
いつもありがとうございます。
焙煎アーティスト 島規之
島 規之
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