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出力を抑えて (4970)

公開日: : coffee

基本的に焙煎はコーヒー豆の持っているポテンシャルをどれだけ引き出すか、なのでもともと無いものを引き出すことはできないという考えでやっています。

 

コーヒーの香りも銘柄によって一様に違うわけで、強いものもあれば穏やかなものもあったり、いろいろ違いをもっています。

 

だから持っているモノを焙煎によってどう引き出すか、これが焙煎士の腕であり技術であり、どの焙煎機を選ぶか、そしてどういう焙煎方法をするか、も、焙煎士の培った目であったり技術であったりします。

 

逆に持っているモノをあまり引き出さない、というのも技術でありまして、今回はそれにトライしました。

 

というかいつもやっている方法で焙煎してみました。

 

話を小休止しまして、昨日は社会福祉法人つながりが運営するカフェ「サニースポット」さんへ、コーヒーシロップ無糖をお渡ししました。

 

サニースポットさんでは、コーヒーシロップ無糖にオリジナルで製作したはにたん(高槻のマスコットキャラクター)の可愛いボトルタグもついている商品です。

 

サニースポットさんの店内でも販売されています。

 

サニースポットさんのウェブはこちらです。

 

http://tsunagari.info/daytime/

 

 

引き出さない

 

引き出すのも技術ですが、持ってるものを引き出さないのもまた技術です。

 

というのも、連日からここでも書いている高品質ロブスタ種なんですが、もうちょっと味わいの出方をソフトにさせたいと思いまして、昨日お風呂の中で、あっそっか、あのやり方でやってみたら味わいがソフトになるかもなぁ、と思ったので今日の焙煎で早速試してみたのです。

 

このブログを書き上げた後、もう少しその焙煎豆を寝かしてから、味見をしようかと思うのでまだその結果はわからないのですが、なんとなく手ごたえはありました。

 

ブレンドに合わせた時に、高品質ロブスタの出力をもう少し柔らかなものにしたいので、持っている力を引き出さないそんな焙煎でやってみて、また味わいの方は後日ブログに書きたいと思いますので、お待ちくださいね。

 

焙煎はシンプルが故に面白い

 

コーヒーの焙煎は調味料を使って、味わいを整えたり加えたりする作業ではなく、熱であぶり化学変化を起させて美味しいコーヒー豆にする作業。

 

誤魔化しがきかないので、そこがむずかしいところでもありますが、楽しいところでもあります。

 

焙煎しながら味見をすることも出来ませんし、頭の中にあるこういう味わいにしたいおいうイメージにそって、セミオートのマシンを操作するだけ。

 

あの地点に投げたい、遠くで見えるキャッチボールする人のグローブに向かってボールを投げる、遠投のような感じだなコーヒーの焙煎って、といつも思ったりしております。

 

ということで、この後はその持ち味を引き出さない焙煎で、焙煎した高品質ロブスタの味見をしてみますね。

 

楽しみ。

 

それでは、どうぞ良い週末を。

 

こころに響くコーヒーを 焙煎アーティスト 島 規之

 

いつもありがとうございます。

 

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島 規之

珈琲焙煎を究めるために ハワイ島のコーヒー農園で通算6ヶ月働く その後 2002年にコーヒー豆専門店 自家焙煎 島珈琲 を開業 焙煎を究めるアーティストを目指し  日々珈琲焙煎と向き合う 「のほほんと心穏やかに」をモットーとし お客様に 「美味しいコーヒー豆と愛を届けること」に毎日全力を注ぐ

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