当たり前が一番むずかしい
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coffee
昨日は東京からコーヒー豆を仕入している商社の社長さんが、わざわざ高槻店においでくださいました。
近況報告それから世界のコーヒーの動向、これからのコーヒー豆の相場や価格の流れ、そして先々月エチオピアに行かれていたので、そのあたりのことなども含めて、いろいろと情報を頂きました。
いつもいい豆をセレクトしてラインナップしてくれるので、感謝感謝なのです。
社長さんと僕と好みの味わいの傾向が似ているのもあって、僕のコーヒー豆選びには苦労しておりません。
ピックアップしてもらったもの達からいつも選んで、1年分を取りおきしてもらってます。
実のある話が出来て、いろいろ情報をもらって有意義な時間でありました。

当たり前が一番むずかしい
その商社の社長さんとお話をしていた時にふと言われた言葉「当たり前が一番むずかしい」と。
いつもの味わいが当たり前のようにあるけども、そのいつもの味を持続すること、簡単そうでむずかしいと。
コーヒー豆もいつも同じモノが採れるとは限りません、農作物ですからね。
それにいつもと同じ銘柄を輸入できるとは限りません、コーヒーは世界の飲みもの、争奪戦が繰り広げられていますからね。
そんな中で同じクオリティのものを交渉し輸入し続けることの難しさ、その一言に全て含まれているなぁと聞いておりました。
僕たち焙煎士も、安定した素材、原料ですね、がなければ安定した味わいを届けることが出来ないのですからね。
その言葉の重みを、ズシっと感じました。
当たり前のことをコツコツと
日々何気ないような当たり前のことをコツコツと重ねる。
当たり前のその仕事を手を抜かず、積み重ねていく。
何かあったとしても簡単には崩れないのは、当たり前の積み重ねがあるからこそ、だから重要なんですよね。
いつもの美味しいをお届けするための、日々の当たり前の事。
手を抜かず、しっかりとこなすこと。
強い経営における、強い足腰を形成するのは日々の当たり前の積み重ね。
実はむずかしい、その当たり前の物事たちを、日々継続できるように、だから慢心せず進んでいかないと、と思った商社の社長さんのズシっとくる一言のお話でした。
それでは。
こころに響くコーヒーを
焙煎アーティスト 島 規之
いつもありがとうございます。

島 規之

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