特徴がないのが特徴のコーヒー
昨日、ある席で漫画家さんとたまたま会う機会があり、いろいろお聞きすることができました。
その漫画家さんのツィッターを見たのですが、なんとフォロワーさんが2万7千人。
すごいなぁと感心しておりました。
だってですよ、見るか見ないか別にして2万7千人、紙媒体のDMを送ろうものならコストが分かりやすく1通100円だとしても、270万円もかかるのですが、ツィッターとかSNSなら労力は別にして1投稿はタダで出来てしまうのです。
もちろん、フォロワーさんが増えるそれまでの過程でのご苦労はあったとしてもです。
見てるか見てないかは別にして、1投稿で2万7千人ですよ。
なんかね、考えるとすごいなぁと思ったんです。
SNSの力ってすごいなぁなんて改めて思っておりました。
さて、今日は特徴のないのが特徴のコーヒー、ということについて書いていきます。

特選ブレンド四季
島珈琲のブレンドのラインナップには特選ブレンド四季、というブレンドがあります。
深焙煎でビター、グァテマラとコロンビアの2種を合わせたブレンドです。
僕の考えでは、深焙煎の場合、グァテマラとコロンビアは味わいの傾向が似ているところがあると捉えています。
ブレンドは異なる味わいを合わせてより個性的な味わいを表現したり、一つ個性的な味わいのものを中心として、その側に甘みや香りがあるものをブレンドし増すことで、個性を生かしながら全体を増強するなど方法があるのですが、方法として似たもの同士をくっつけることはあまりしないのですね。
ですが、僕はあえてその方法を取って、作ったのが特選ブレンド四季です。
どうして四季と言う名前になったかというと、お客さんに相談して「四季」がいいじゃないで決まりました。笑
特徴がないわけではない
わかりやすく特徴がないのが特徴ですね、とは言いますがもちろんほんとうに特徴がないわけではありません。
言い換えれば特徴がわかりにくいようにしているのです。
特徴を分かりやすくする方が、味覚もキャッチできやすいので、そしてはっきりわかる方がいろいろ感じてもらうことができるのですが、でもあえてその分かりやすい特徴を出さないようにブレンドし、奥行きの深い、かみしめるほどわかってくるみたいなそんな味わいを四季には目指し作りました。
特徴が分かりにくくすることで、飲みやすくすぅっと入っていく味わいを作る。
もちろん香りはありますし、甘みもあります。
わかりやすい、キャッチできやすい味わいの個性を少し抑えている、という感じでしょうか。
でも飲みやすくてクセになる、だいたいこの特選ブレンド四季をチョイスされているお客さんは、ずっと四季ばかりを購入されますね。
深焙煎グァテマラとコロンビアのブレンド、ビターで甘みがあって飲みやすいブレンド。
よろしければ。
https://www.shima-coffee.com/ble-0005/
それでは。
こころに響くコーヒーを
焙煎アーティスト 島 規之
いつもありがとうございます。

島 規之

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