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来た!商社さんからの謎のサンプル の巻

公開日: : coffee

昨日の午後、郵便局員さんがレターパックです!と。
この暑さのなかで、運送のお仕事をされている方はほんとうに大変だと思います。

 

できるだけ明るく返事して、ありがとうございます、と荷物を届けてくれたり、集荷してくれる方にお声をかけるようにしてます。
気温の高い外、冷房の効いた部屋、そして車の中、出入りが頻繁なので気温差でも身体はつかれるはず。

 

何もできんのだけど、声をかけたりありがとうと感謝の言葉をかけたりは出来るはず。
それでちょっとでも疲れを拭ってもらえたら、そんなことを思ってます。

 

僕自身も運送屋さんでアルバイトで事務や補助をしたりしたので、そのしんどさもわかるのでね。
さて、その届けてくれたレターパックにはコーヒー豆のサンプルが。

 

取引している商社さんが送ってくださったのですが・・・

 

 

あれ?頼んでないのになぁ

 

グァテマラで生産されたコーヒー豆、3種類にそれぞれ農園名が書いてある袋が、レターパックに。
あれ?おかしいなぁグァテマラは今年も「ジャスミン」という銘柄を1年分取り置きしてもらうつもりなのに。

 

メモや伝言もなく、謎なのである。
カミさんと頭をかしげながら、まぁっ、きっといい豆入ったからどうですか?ってことやと思うし、そうやとしたら早いもん勝ちやで。

 

ならば、とにかく3種類をすぐテイスティングしよう、ということで早速その3種類のサンプルをドリップで淹れました。

 

カミさんはこうしたサンプルの本格的なテイスティングは初めてでした。
カミさんにテイスティングで必要なことを伝えたのですが、参考になるかもと思い、今回はそれを書いていきますね。

 

テイスティングは僕たちプロの中ではカッピングと呼んでおり、ハンドドリップではなく、粉に沸騰させたお湯をそのままかけ、3分経過した後、液体の上に浮いた粉を取り除き、カッピングスプーンを使い味わいをチェックします。

 

これは生豆を買い付けする時にする方法なのですが、僕の場合はご家庭で楽しむお客さんのためのテイスティングなので、ハンドドリップして、カッピングスプーンという道具を使わずにチェックをします。

 

まずは香りのチェック、豆の状態で、そして粉にしてから、お湯をかけた瞬間、そして飲む前、冷めてきた途中、とそれぞれに香りの強さと変化をチェックします。

 

まぁ僕くらいになると(って斜め上からやなぁ笑)、粉にした時の香りで自分の好みかどうかがある程度判断出来ます。
これは経験がなせる技です。

 

3種類のうちの1つ、香りから僕の好みの味わいであるグァテマラがありました。

 

そして変化をみる

3つのグァテマラをドリップして、淹れてすぐを味わい、ちょっと冷めてから味わい、そして更に冷めてから味わい、もひとつ冷めたから味わう。
このことをカミさんに伝えて、一緒に味わいの変化を見ていくと、コーヒーが冷めていくその温度変化によって、味わいもガラッと変えていき、カミさんもびっくりしていました。

 

特にこうして、飲み比べしてみるとよくわかるんです。

 

温かい時に飲んだ時に感じた旨味が、冷めた時には別の味わいに、そしてまったく見えなかった味わいが冷めた時に見えたり。

 

温かい時にはいい印象だったけども、冷めると評価が変わったりするものも。

 

今回謎のサンプル3つのなかで、香りが好みだと思ったものは味わいも僕の好みで、グァテマラらしく、島珈琲のお客さんにもきっと喜んでもらえるいい味わいのものでした。

 

明日、商社さんに謎にしている意味を聞いて、もし買い付けできそうでしたら、それを購入してもいいかなぁと思ってます。
今回はカミさんも、もちろん僕も味わいの勉強になってよい機会でした。

 

こうしたことを繰り返していくと、ブラジルらしい味わいとか、グァテマラらしい味わいだとか、訓練したものだけに見えてくるコーヒーの世界が広がるのですね。
この訓練して身に付けたものを、いかにしてお客さんの喜びの為に生かすか、これが僕たちの仕事でもあります。

 

皆さんにも、今回テイスティングした、この美味しさをお届け出来たらいいなぁと思い、もし買い付けになることになったら、このブログでご報告しますね。

 

それでは、お楽しみに。

 

こころに響くコーヒーを
焙煎アーティスト 島 規之

 

いつもありがとうございます。

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島 規之

珈琲焙煎を究めるために ハワイ島のコーヒー農園で通算6ヶ月働く その後 2002年にコーヒー豆専門店 自家焙煎 島珈琲 を開業 焙煎を究めるアーティストを目指し  日々珈琲焙煎と向き合う 「のほほんと心穏やかに」をモットーとし お客様に 「美味しいコーヒー豆と愛を届けること」に毎日全力を注ぐ
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