1つ1つやって検証する方が結果、近道だ
アイスコーヒー用のコーヒー豆は、一般的には深煎りのコーヒー豆を使用して作ることが多いですが、中煎りの酸味のあるコーヒーで作る、アイスコーヒーも美味しいですよ。
何か雑誌の取材の時に、ライターさんに中焙煎(中煎り)のコスタリカを細かく挽いた粉で淹れて急冷した、アイスコーヒーを飲んでもらったことがありました。
ライターさんは若い女性の方で、その時に頂いた感想が僕にとってはとても斬新で、今も頭に残っています。
わぁフルーツジュースみたいな味ですね、って。
以降、僕もこの表現を使わせてもらってます。
中焙煎=中煎りのコーヒー豆で作るアイスコーヒーは、フルーツジュースを思わすような味わいを持っています。
店頭で、それを作る時に何を注意したらいいですか、とお客さんに聞かれた時にお伝えしたことを今回、ブログに書いていきますね。
教わったことを一度にしない
アイスコーヒーを美味しく作るコツは、いくつかのポイントがあります。
粉の挽き具合を細かくする、とか、ドリップする時間だとか、お湯の量の調整、急冷のやり方、いろんなことが合わさって、美味しいが完成されます。
聞かれたら全部伝えたい僕ですが、まずいつものやり方で粉の挽目を細かくしてやってみてください、とお伝えしました。
そしてそれで物足りない感じがしたら、粉の量を増やしてください。
まずこの2つからやってみてくださいと。
なぜか、というと教わったことをいっぺんにしてしまうと、もうちょっとこうしたいと思う所が出た時に、どこを直していいかわからなくなって迷ってしまうから。
1つずつ潰していく
まずいつものやり方で粉を細かく挽く、やってみて味わってみる。
もう少しこうしたいなぁと思えば、粉の量の増減で調整してみる。
もう少し濃い味わいにしたいなら粉の量を多く。
逆は少なく。
次にドリップする時間を長くする、もしくは短くする。
落とすお湯の線を細くしてみる。
などなど、1つずつ検証するのは億劫にも思えますが、同時にいろんなことをしていきなり迷路に迷い込むよりも、面倒でも1つずつ問題を潰していきながら、1つの答えを知り、確実に前へ進む方がコーヒーのことに関しては上達への近道になると、自身の経験から確信しています。
また、こうしたらこうなるを積み重ねることによって、どこかでそれが応用として効かせることができるようにもなるのです。
夏に酸味のあるアイスコーヒーも、お口の中がさっぱりしますので、よろしければトライしてみてください。
わからないことがあれば、店頭で僕に聞いてくださいね。
それでは。
こころに響くコーヒーを
焙煎アーティスト 島 規之
いつもありがとうございます。
島 規之
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