原料の保管に気を付けていること
コーヒーの原料というのは、コーヒー生豆を指します。
焙煎する前、つまり加工する前の豆です。
コーヒー生豆と書いて「なままめ」と読みます。
僕たちの業界では「きまめ」とは呼んでいません。
分かるもの同士でしたら、略されて「なま」と呼びあっています。
さて、そのコーヒー生豆。
お店ではどんなことに気を使って保管しているのか、というお話を今回は。
昔は麻袋は1袋60キロ、70キロだった
もちろん今でもそのサイズがありますが、配送される方が大変というのもあって、現在ではその半分のサイズが中心になっています。
ですから、30キロもしくは35キロの生豆が1袋に入っています。
60キロと70キロ、たった10キロの違いなんですが、この差がひどく重く感じて、若い頃はよいしょと持ち上げることができましたが、今はどうだろ。笑
軽くなったとはいえ1袋30キロでもじゅうぶんに重いので、配送業者さんがお店に運んでくれる時には、必ず手伝うよう心がけています。
その生豆ですが、保管にすることに気を使っていること。
生豆と呼ばれるくらいですから、鮮度がありますからね。
気を付けることは1つ、さっさと使い切ること!
麻袋と書いて、僕らは「またい」と呼びますが、その麻袋の中にビニール袋があり、その中に生豆は入っています。
昔は(今ももちろんありますが)、麻袋に直接でした。
ですので、外からの気温などの影響はビニール袋でカバーし、受ける影響は少なくなっていますが、やっぱり湿度の高い夏場などは特に、気を付けないと風味が落ちていきます。
長く置いておけば、豆の中の水分が飛んで枯れていき、枯れた味わいがコーヒーに出るのですね。
ですから、それを予防するには、長い期間保管せず、さっさと使い切る。
すぐに使い切る分だけを考えてこまめに都度発注するのが、最大の保管術だと考えてます。
やっぱりね、いい状態でお客さんにお渡ししたいじゃないですか。
ですので、ガンガン使えるように、ガンガン焙煎できるように、こうしてブログでさりげなくアピールなんかしている、ということです。笑
現在も島珈琲高槻店には沢山のコーヒー生豆がストックされています。
いい状態で皆さんにお渡ししたいので、ガンガン愛情込めて焙煎していきますね。
生豆の保管に気を付けていることのお話でした。
それでは。
こころに響くコーヒーを
焙煎アーティスト 島 規之
いつもありがとうございます。
島 規之
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