迷ったら迷った味わいになる
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焙煎アーティスト
これは自分の経験を通してわかったことですので、確信を持って言えることです。
迷ったら迷った味わいができる。
コーヒーの焙煎に関わらず、全ての「モノをつくる」において、言えることだと思います。
同業者の方から焙煎のことで、よく相談を受けることがあるのですが、必ずこのお話をするのですね。
このブログでは何回か同じようなことを書きましたが、改めて書き直します。

苦しくなるほど迷った時期
僕にもあったのですね、焙煎がどうしてもうまくいかない、と。
寝ても覚めてもコーヒーの焙煎の事ばかり。
どうしたら美味しくなるのか、どうしたらもっと香りがでるのか、どうしたら今以上の美味しいコーヒーができるのか。
だいたい売上が落ちた時期に、経営のことと絡まって一緒に悩みだすのです。
その原因は、僕のコーヒーの焙煎があかんからや、って。
今までのやり方を見直し、ああでもない、こうでもない、と今までのやり方に手を加えていく。
すると出来上がったコーヒーは更に、僕を迷路に引きずり込む。
負のスパイラル、負のクモの糸に引っかかってしまいもがけばもがくほど、その糸は身体にまとわりつく。
悩みは一向に、解決の糸口を見つけられない。
売れない、美味しいのができない、解決しない。
解決に導いたのは「シンプル」という言葉
僕が行う、焙煎方法は複雑な過程を通っていたのですね。
その操作方法をまずシンプルにした。
シンプルにすると、失敗の原因がわかりやすくなる。
複雑な過程だと、どこで失敗していたのがわかりにくいのです。
なるべく焙煎機に触れない、そのシンプルな方法で美味しくコーヒーを焼きあげる。
これにたどり着いた時に、焙煎のことで悩むことが一気に減りました。
そして迷った味わいも、ほぼなくなりました。
不思議です、モノを作るとき、そのモノに作り手の心の状態が乗り移るのですね。
だから僕は心の在り方が大事だなぁって思うのです。
いつもご機嫌でいられるように、心をどうコントロールするか。
そして操作だけでなく、考え方、心の在り方もシンプルに。
僕は、宮本武蔵の五輪書を読んで、シンプルさというのをより深く心に落ちていったように思います。
宮本武蔵の言葉って、めっちゃシンプルなのですよ。
読む人によって、その言葉の捉え方が変わる、だから意味何通りもある。
シンプルはシンプルなだけに、逆に深いのです。
はい、ではまとめると、僕は何かに迷った時には一度シンプルに考える、シンプルに変えてみる、ということを通じて得た経験から何事もまずシンプルに、ということを胸に置いています。
そう、シンプルに。
それでは。
いつもありがとうございます。
焙煎アーティスト 島規之
島 規之
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