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良い香りをコーヒー豆から引き出すために

公開日: : 焙煎アーティスト

島珈琲高槻店には、特注の焙煎機があります。
コーヒー焙煎とは、コーヒー生豆に熱をあて、化学変化を起こしあの香りと味わいを作ることです。

 

そのコーヒー焙煎で、コーヒーの旨味であり、香りでありをどう引き出すか。
人の長所を引き出すのと一緒で、持っている特性を焙煎によって引き出すのですね。

 

何でもそうですが、ソフトとハードが必要なわけで、ここでいうソフトとは僕の持っている経験とか、経験から養ってきた直感とか、そういうもの。

 

ハードはそれを引き出すマシン、焙煎機ですね。

 

今回はそのハードである、焙煎機のお話。
こんにちは 焙煎アーティスト島規之です。

 

 

特注の焙煎機は香りをよく引き出す

 

コーヒーの焙煎とは、言わば料理と同じです。
お肉を焼くときに、フライパンを使うか、網焼きにするか、熱はガスか電気か、どんなお肉を使うか、どんな焼き方をするのか、いろんな条件やコトで味わいは変わってきますよね

 

コーヒー焙煎も、コーヒー生豆を焙煎する、焙煎機がどんなものかによって随分と変わってきます。

 

島珈琲高槻店の焙煎機は、熱源であるガスの最大カロリーがノーマルタイプの2.2倍あります。
パワーが2.2倍ということですね、なので非常にコントロールが繊細になります。

 

そしてですね、特別なのは焙煎機の釜、シリンダーとも呼ばれますが、このシリンダーがステンレス製なのです。
一般的にはシリンダーは、鋳鉄が使用されるのですね。

 

ですが、ステンレス製を採用。

 

それはなぜか、というと、鉄は蓄熱しますよね。
フライパンでお肉を焼く場合、ガスの炎の熱でフライパンを熱して、その伝導熱でお肉を焼いていくわけです。

 

ステンレスはその蓄熱が少なく、伝導熱による焙煎の進行が鉄に比べ少ないのです。
ではステンレスの場合、何で焙煎を進行していくのかというと、熱風つまり対流熱です。

 

この熱風で均一に火を通していくことで、コーヒー豆の持っている素晴らしい味わいと香りを引き出しやすくなる、というふうに僕は考えています。

 

なので、島珈琲のコーヒーは美味しいのです!

 

伝わったでしょうか?

 

いやね、たぶん、コーヒーマニアの方か、コーヒーの焙煎を専門職にしている人じゃないと、言っている意味がさっぱりだと思います。

 

つまりです。
こんなことを伝えても、商品は売れないです。

買う動機にはならないのです。

 

だって僕の商品を買ってくださる人の中心は、プロやセミプロじゃないんだから。
僕のコーヒーを購入して頂くのは、普通に家でコーヒーを愉しむ人、なのです。

 

なんか、すんごいマシンがあるんだなぁくらいは伝わっているとは思いますが、お客さんにとって僕の焙煎機のシリンダーがステンレスであろうが、何であろうが、そこはそんなに詳しくは知らなくていいところ、なんですよね。

 

売れてない時は、こんなスペックばかりを自慢してたんですよ、アホやなぁ。笑

 

ほんとに、ね。
伝えるべきことは、お客さんが僕の焙煎したコーヒーを飲んで、どんな気持ちになるか、どんな体験を手に入れることができるか、そしてどんなしあわせな気分を味わえられるか、なんですよね。

 

とにかくです、香りの良いコーヒーで、僕は皆さんの生活に少しでも潤いの時間があればいいなぁと思って、美味しいと思ってもらえるコーヒーを、一所懸命考えて、そして焙煎しております。

 

というお話でした。笑

 

それでは、今回はこのへんで。

 

いつもありがとうございます。
焙煎アーティスト 島 規之

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島 規之

珈琲焙煎を究めるために ハワイ島のコーヒー農園で通算6ヶ月働く その後 2002年にコーヒー豆専門店 自家焙煎 島珈琲 を開業 焙煎を究めるアーティストを目指し  日々珈琲焙煎と向き合う 「のほほんと心穏やかに」をモットーとし お客様に 「美味しいコーヒー豆と愛を届けること」に毎日全力を注ぐ

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