「香り」アップしました
コーヒーはなんといっても「香り」のものですよね。
実は僕、開業する前はタバコを吸う人でした。
このことは何度か書いたことなのですが、2002年に開業し、開業当時はコーヒー豆が全然売れず、鳴かず飛ばずでそんなタバコを吸う経済的な余裕もなかったものですから、禁煙に踏み込んだのです。
もともと鼻の粘膜が弱いため、タバコを吸うことで嗅覚がちょっと弱くなっていたのですね。
タバコを止めて知ったことは、コーヒーの香りを自分が思っているほど分かっていなかった、ということでした。
それまで禁煙を何度かチャレンジしましたが、継続できたことはなかったのです。
コーヒーの香りをイマイチ理解できなかった自分を知り、そこで本気でやめることを決意、そして禁煙に成功し現在に至ります。
コーヒーの香りは、癒しをくれますよね。
癒しを作る人が、その癒しの香りをイマイチ理解できていないとなると、ちょっとそれプロとしてどうか、ですもんね。
今回はコーヒーの香りがアップしましたよ、というお話。
こんにちは 焙煎アーティスト島規之です。
香りがアップした理由は?
このお休みに焙煎機をメンテナンス、掃除したからなのですね。
コーヒー豆の焙煎では煙がでます。
この煙を煙突に通して逃がしていくわけですが、煙突に逃がすために、ファン(送風機)で送らないといけません。
焙煎しているドラムから、煙はダクト(煙が通る筒)を通り、ファンによって煙突に強制排気されます。
煙が煙突の下までくれば、熱い空気は上へ上へ上がっていきますので、煙突の下までくるまで力を持ったファンが必要となります。
それら煙に接しているファン、それからダクトには、煙に含まれたコーヒーの脂分が固まって層になっていくのですね。
こらが多くなってくると煙の排気を妨げ、味わいや香りに影響を与えてしまいます。
そのために焙煎機をバラして、定期的に内部を掃除するのですね。
煙の通りが良くなるとコーヒーの香りもアップする
排気能力が上がると、コーヒーの香りもアップするのですね。
香りが上がるというよりも、そもそも持っている焙煎機のポテンシャルが戻るわけでして、メンテナンスした直後との差が大きくならないように、マメに焙煎機のメンテナンスが必要になるのです。
薫り高いコーヒーとは、もともと原料が持った力もありますが、それを引き出す焙煎機の能力が重なってうまれるのですね。
香りの良いコーヒーを作るために、こうしたメンテナンスもとっても大切なことなのです。
皆さんに香りが更に良いコーヒーを楽しんでもらうために、今回もメンテナンスはバッチリ完了しました。
コーヒーの香りお楽しみくださいね。
それでは。
いつもありがとうございます。
焙煎アーティスト 島 規之
島 規之
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