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中焙煎に向く豆、深焙煎に向く豆

公開日: : 最終更新日:2020/03/06 coffee, 焙煎アーティスト ,

コーヒー豆が皆一緒かというと、ご存知の通り産地よって、また種によって違ってきます。
味わいもそうですし、豆のカタチや大きさ、いろんなことが違ってます。

 

人間と一緒で、いろんな人種があるのと一緒です。
そして暮らす環境によって、様々な風習や暮らしや知恵、そしての趣向などの違いがでますよね。

 

コーヒー豆も一緒で、非常に厳しい気候の中で育てられたものや、そうでないもの。
暑い所であったり、寒暖差が大きいところなどなど、様々な要因により、その産地の、その農園の味わいや特徴などが出来上がります。

 

その延長に、中焙煎に向く豆、深焙煎に向く豆があるのですが、今回はそれを簡単に説明してみようかなと。

 

どうぞ、ごゆっくりお楽しみください。笑

 

 

中焙煎=中煎りに向く豆とは

 

コーヒー豆を焙煎するプロ、焙煎士によってそれぞれの考えがあるので、必ずしも各々が正しいわけではありません。
あくまでも個人的な考えで、これはプロとしての僕の考えです。

 

育つ環境によって、コーヒーの豆にも硬さがあります。
焙煎する時に火が通りやすいもの、火が通りにくいもの、とあり、柔らかいから火が通りやすく、硬いから火が通りにくい、とは一概には言えませんが、柔らかいものは比較的火が通りやすいものが多いです。

 

そして柔らかい豆の場合、深焙煎=深煎りに向かない場合も多いです。
柔らかい、硬いはコーヒーの焙煎する前の生豆のお話で、柔らかいからといっても一定の固さがあり、歯では噛めない固さなのでご注意ください。

 

中焙煎に向く豆は、逆から言うと深焙煎に向かない豆で、カリブ海系の産地は柔らかい豆が多く、皆さんの良く知るところで言うと、ジャマイカのブルーマウンテン、キューバ、それからパナマもそうですね、中焙煎では味わいの持ち味がキラリと光るけども、深焙煎では個性が見えにくくなるのが、中焙煎に向くコーヒー豆と言えます。

 

深焙煎に向く豆

 

逆に深焙煎の向くコーヒーは、中焙煎にすると味わいの個性がキリリとし過ぎて、その個性になじめないというか、なので、熱をしっかり入れ、その個性が熱を入れることによってコクや苦みに変わり、結果、深焙煎でもしっかりと個性を残す味わい、知るところでいいますとマンデリンなんかはそうです。

 

もちろん、野球のユーティリティプレイヤーのように、中焙煎でも深焙煎でもどっちでも個性を出せるコーヒー豆、知るところで言いますとブラジルなんかそうなります。

 

あとはですね、焙煎士もいわば調理師なので、焙煎によってコーヒーの味わいを作る、料理みたいなもので、その銘柄をどの焙煎度合いにするかは、その焙煎士の作品、みたいなものと考えてもらえばいいかと思います。

 

お店によってコーヒーの味わいが違うのは、焙煎士による考えの違いでもある、とも言えます。
この銘柄は深焙煎、この銘柄は中焙煎に、と言う各々の考えや自論がありますからね。

 

今回もちょっと突っ込んだお話になりましね。
ということで、中焙煎に向く豆、深焙煎に向く豆のお話でした。

 

それでは。

 

こころに響くコーヒーを
焙煎アーティスト 島 規之

 

いつもありがとうございます。

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島 規之

珈琲焙煎を究めるために ハワイ島のコーヒー農園で通算6ヶ月働く その後 2002年にコーヒー豆専門店 自家焙煎 島珈琲 を開業 焙煎を究めるアーティストを目指し  日々珈琲焙煎と向き合う 「のほほんと心穏やかに」をモットーとし お客様に 「美味しいコーヒー豆と愛を届けること」に毎日全力を注ぐ
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