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コーヒーの味わいの表現はむずかしい・・・参考にした本はコレ

実は僕、過去にバーテンダーを目指した時期がありました。
昼はコーヒー焙煎、夜はバー、カフェバーですね。

 

いわゆる二毛作のお店をしたいと、そんな夢を持っていた時期があったのです。
まだ20歳くらいの時でしょうか。

 

よし、それじゃ専門的な知識を学ぶために、バーでバイトをさせてもらおうと面接に行きました。
そのバーのマスターが面接してくれたのですが、その時に「島さんはコーヒーを一筋に頑張った方がいい」と言われました。

 

ですので面接はなかったことになりました。
もちろん、それはマスターの親切心で。

 

もしこの時にマスターからこの言葉がなかったら、今の自分はあったのだろうか、時々そんなことを思います。

 

コーヒーだけでここまではこれてなかっただろうなぁ、などと回想しながら、出会いとは偶然のようで必然だな、といくつもの出会いを振り返り、そう感じています。

 

とまぁ、そんなことから当時はお酒にも興味があって、いろんな本を読み、勉強していました。
こんにちは 焙煎アーティスト 島規之です。

 

コーヒーにも専門的な味わいを表現する言葉がある

 

僕はコーヒーの組合とか協会に関係の薄い人なので、あまり最近のコーヒー事情にはどちらかと言えば明るくないのですが(と言ってもそれなりに情報は仕入れてますからね、ご安心を)、そこでは勉強会などがあり、カッピングと呼ばれる、味わいのチェックそして表現などをディスカッションする場があります。(あるはずです)

 

そこでコーヒーの味わいの表現など知ることができます。
表現としては、ワインのソムリエのような言葉の表現が多いですね。

 

皆さんがよく知る言葉では、フルーティだとかスパイシーだとか。

もちろん僕も知っております。(にわかですが 笑)

 

ただこの言葉を使い、島珈琲のお客さんに味わいの表現をすると、あまり伝わらない様子が感じるので僕はできるだけ、お客さんにとって分かりやすい言葉を選ぶよう心がけています。

 

でも、わかりやすい言葉ってなんだろ?ですよね。

 

偶然は必然

 

上に書きましたように、若かりし頃はバーに興味を持っていたので、お酒の本も結構購入し、今でも書棚に並んでおります。
これも古い本の類になってしまうと思うのですが「モルトウィスキー大全」土屋 守 著 これの味わいの表現がわりと分かりやすいのです。

 

 

 

例えばあるモルトウィスキーの味わいの表現は、こう書かれています。

 

香り=シェリー 花のように芳香
味=スィートだがドライ(甘みがあるけど辛口でもある) 芯が太い
フィニッシュ=長くあたたかい。ゆっくりと続く。

 

僕にとっては使いやすい言葉で、そしてコーヒーの味わいにおいても伝えやすい言葉の宝庫だったのです。
味わいの表現に困った時は、必ずこの本を手に取り、そして参考にし、自分のフィルターに通して言葉を変化させます。

 

ですのでいつでも届くところに置いてあるのですが、たまに読むとなんだかバーに行きたくなってきて、旨い香りの良いモルトウィスキーが飲みたいなぁなんて、思ってきたり。(笑)

 

でもほんとに、出会いは偶然ではなく必然。
そこにどんな枝葉がついて行くのか、または花が咲くのか、それは時間が経たなければわかないもの。

 

どんな出会いも、まずはあたたかく見つめることが大事になのかなぁ、なんて思っております。

 

ということで、コーヒーの味わいの表現はむずかしい・・・参考にした本はコレ、のお話でした。

 

懐かしい痛みだわ・・・ずっと前に忘れていたの、と何でか頭に流れるのはスィートメモリー。
焙煎アーティスト 島規之

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島 規之

珈琲焙煎を究めるために ハワイ島のコーヒー農園で通算6ヶ月働く その後 2002年にコーヒー豆専門店 自家焙煎 島珈琲 を開業 焙煎を究めるアーティストを目指し  日々珈琲焙煎と向き合う 「のほほんと心穏やかに」をモットーとし お客様に 「美味しいコーヒー豆と愛を届けること」に毎日全力を注ぐ
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