ピンチは常にくるものと考える
どちらかというと石橋を叩いて歩く方の人間でして、どんなことも段取りそして準備を怠らず、そして物事に臨む姿勢でいております。
たぶん臆病なんでしょうね。
何かがあった時にあたふたしないように、どうしていいかわからないことがないように、そんなことをできるだけ起こらないようにもっていく、これが僕の性格です。
しかしながらどんなに準備万端していても、突如思いも寄らなかったトラブルが襲うことは、よくあることです。
特に若い時は、トラブルに出会い落胆することが多かったです。
こんなに準備したのに、って。
でも歳を重ねると、どれだけ準備していてもトラブルはあるもの、と経験から教えられ、まぁなんかあるだろう、なんて気持ちになったりして、変わるもんだなぁなんて思ってます。
焙煎機の大切な箇所のベアリングが突如止まってしまったのです。
こんにちは 焙煎アーティスト 島規之です。
それは残すところあと2回のところで止まった
TANPAN COFFEEの焙煎が定量のところまで来ておりました。
あと2回すれば、とりあえず焙煎は終了、あとは梱包に力を注ぐ、頭の中はそんな段取りを描いていました。
ふと、焙煎機のベアリングを見ると、ピタっと止まっている?あれ?
ベアリングとはクルクル回すために必要な部品なんですね。
それでも釜はいつも通りまわっているのです。
「何がおきたんや!」
あと2回してしまうか、それとも一旦止めて機械の専門家に聞くか、しかし時間の余裕はないぞ島よ、そう心で自分に問いかけ、どっちの判断が正解か、悩んで「焙煎機がつぶれたら大変なことになる」とりあえず止めることにしました。
後から聞くと、ベアリングが壊れていてもまわるけども、無理していると取り返しのつかないことになる、ということを説明してもらい、判断が間違っていなかったことにホッとしました。
機械屋さんが直ぐに来てくれて修理してくれたので、事なきを得ましたが、ほんとうに心臓が止まるような出来事でした。
感謝です。
ピンチの時こそ どう考えるか
数々のピンチを経験しているからこんな考えができるんだ、というのはもっともなんですが、それも含めてピンチの時にどんなふうに考えるか。
僕は「なんとかなる」とまず言い聞かせます。
なんとかなるか、なんとかならないかはやってみないとわからない、だから「なんとかなる」に賭けてみるのです。
なんとかなると思って、なんとかならない結果もありました。
でも、やったことで後悔はなかったです、あの時こうしておけば・・・なんてことはね。
そして、もうひとつ大事だなぁと思うことは、なんとかなりそうな場合はお金を惜しまない。(もちろん感謝もです)
経営の中でのピンチは、だいたいお金と直結することが多いのですが、問題がお金で解決できる場合、お金のことを躊躇したら、なんとかなることもなんとかならなくなるし、躊躇してその時うまく乗り切っても、それはどこかで戻ってくる、人生はブーメランなんです。
だから少々のことなら惜しんではならないなぁ、と思ってます。
今回改めてピンチと向き合い、そんなことを思いました。
とりあえずピンチは切り抜け、作業は完了しました。
明日、短パン社長のもとへ100キロ分のTANPAN COFFEEが無事に着くこと、祈るだけであります。
ということで無事に終わりました。
沢山の方が笑顔になればいいなぁなんて思いながら、皆さんのお手元に届くのを楽しみに待ちたいと思います。
さぁ明日から通常営業ですよ!
ピンチの時にはまず1杯のコーヒーを。
焙煎アーティスト 島規之
島 規之
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