冷凍して1年 そのコーヒーの粉でドリップした結果
今週から梅雨らしい気候になった高槻です。
気圧のせいか、何となく身体が重い、けだるい感じがするのは僕だけじゃないはずです。
集中力不足からの不注意による怪我などには、じゅうぶんに気をつけてくださいね。
さて冷凍庫に温めていた1年前のコーヒーの粉。
冷凍庫に温めていたって誤解を生むような言葉ですが、1年前にオーダーミスでうっかり粉にしてしまったものを、そのまま冷凍庫に入れて冷凍保存していました。
焙煎したて、粉に挽き立て、そして1年間出し入れをしなかった、ことが今回の条件ですが、そろそろどんな味わいになっているのか、気になって仕方がないのでここでやっと実験してみたいと思います。
こんにちは 焙煎アーティスト 島規之です。
ドリッパーにペーパーをセット、そして冷凍庫から出してそのまま粉をセット
冷凍庫から粉になったコーヒーの袋を開け、まず香りを嗅ぐ。
うん、香りはかなり弱いです。
先日コーヒー豆はハニカム構造みたいになっていると書きました。
その空洞の所に香り成分と炭酸ガスが隠れており、挽くことによって香りが空中にぶわっと放出されます。
ですので、豆で保存するか、粉で保存するかで香りの残り方も全く違うのですが、今回は粉で冷凍保存したので1年という期間もありますが、香りは粉にあまり残っておりませんでした。
ここで分かることは、香りは冷凍保存でもゆっくりと抜けていく、ということですね。
さて味をみてみましょう。
いざ!ドリップ
まずは蒸らしです。
全体を湿らす程度のお湯を注ぎます。
粉は膨らみません!1年も経っているから当然ですね。
鮮度を表す炭酸ガスの量も保存中に抜けてしまっているので、ちっとも膨らみません。
さぁドリップが完了しました、お味はいかに!
うん、美味しい!
冷凍保存が1年という期間もあって、コーヒーの味わいにおいての躍動感は弱いように思いましたが、甘みも風味もあり美味しかったです。
ただやっぱり、カップから立ち上がる香りも弱いかなぁと思いました。
結論。
条件が、焙煎したてで、粉に挽きたて。
そして1年間、冷凍庫からの出し入れをしなかったことがありますが、島珈琲の豆は1年冷凍庫で保存していても美味しく飲めることが、今回また確認できました。(以前もやったことあったのですね、再確認です)
ただここで何度も書いていますが、香りはやっぱり弱いですね。
なので、出来るだけ早く召し上がる方が、香りも楽しめていいじゃないかなぁと思いました。
冷凍保存なら一応3ヶ月は大丈夫です、とお伝えしていますが、もっと絞って香りの面を考えれば、冷凍で1ヶ月半くらいがいいじゃないかなぁとも思います。
ともあれ、それぞれに生活のペースがあると思いますので、あくまでも参考ということで。
以上、冷凍して1年 そのコーヒーの粉でドリップした結果のお話でした。
いつもありがとうございます。
焙煎アーティスト 島規之
島 規之
最新記事 by 島 規之 (全て見る)
- 今期のマンデリンを決めました (4941) - 2024年4月25日
- ゴールデンウィークの準備はばっちりです (4940) - 2024年4月24日
- 悩むマンデリン (4939) - 2024年4月23日
関連記事
-
ブレンドのブレ (4769)
いやしかし、今年の日本シリーズは熱いですね。 シリーズは7戦目へ。 いつもと違うプレッ
-
明後日は岡町本店でコーヒーシロップの焙煎を (4643)
今年はありがたいことに、お中元の発送のご注文を沢山頂いております。 感謝感謝です。 ブ
-
勘違いしてませんか?本当のコーヒーの苦味は焦げではありません!
プロローグ 僕、ぶりかまが好きなんです。 ぶりかまにゆっくり火を通して、箸をいれるふわっとしてジ
-
お客様からの質問シリーズ コーヒーメーカーとドリップコーヒーはどちらが美味しくできるのか?
「ヤンキースの黒田投手 古巣広島カープに復帰」というニュースを見て 黒田さんはめっちゃ男前だ と心熱
-
秘密兵器がやってくる
ずっと前から調べて、いつオーダーしようか迷っていたんです。 決して安い買い物ではありませんので、時期
-
コーヒー豆にも表作・裏作があるの?
表作、裏作というのは同じ畑などで、1年通じて二毛作したときの先の時期の収穫、後の時期の収穫のことを指
-
これでいい、と思えばそれまでだ
実はSNSでは投稿しているのですが、先日予約受付ます!とブログでご紹介した「そばかりんとう」もう入荷
-
岡町本店の焙煎機のメンテナンスは半年に1回
つつじの花が綺麗ですね。 五月の太陽の光を浴びて、花々が力強くも見えます。 夜になると
-
ブラジルらしさという「らしさ」 (4715)
月曜日は基本的に家族そろっての晩御飯です。 というのも普段、晩御飯は先に娘とカミさんのお母さんと、そ
-
同じブラジルでも、焙煎度合いで味わいは変わるよというお話
プロローグ ブラジルというコーヒー豆は大変使いやすい豆で、コーヒー屋さんから愛されている豆です。