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【保存版】プロおすすめの「コーヒー豆(粉)の保存方法」

【保存版】プロおすすめの「コーヒー豆(粉)の保存方法」を丁寧に記事にしました!
コーヒー豆の保存方法は未だよく知られていません コーヒーは生鮮食品です
美味しく保存できる方法をだれにでもわかりやすく丁寧にご説明致します

こんにちは 皆さんにもっと愉しく美味しくコーヒータイムを過ごして頂きたい 美味しいコーヒーの水先案内人 焙煎アーティスト 島規之です

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コーヒー豆の美味しさを長くキープするために必要な 保存方法は皆さまご存じですか?
実は新鮮なコーヒー豆は真空パックで保存はできないこと ご存じですか?

「どうしてなの?」にもお答えしながら 保存方法と保存方法の大事さをお伝えしていきます

目次
1.そもそもコーヒー豆は生鮮食品なんです
2.コーヒーと豆と粉 保存方法
3.冷凍保存する理由と コーヒーの豆の構造
4.コーヒー豆・粉は真空パックができないんです
5. まとめ

1.そもそもコーヒー豆は生鮮食品なんです

ご存じでしたか コーヒーはどうしても保存食品と思われがちですが 生鮮食品なんです コーヒーも時間と共に劣化し 酸敗していきます
酸敗した様子が 目に見えてわからない ここがそもそもコーヒーが生鮮食品か否かをとらえにくくさせていると思います

僕たちプロも見た目ではわからないことの方が多いです (もちろん自店のものはちゃんと把握しているので大丈夫です)

 

生鮮食品という観点でみると美味しく頂ける期間のことを考えると必然的に「保管」のことを考えなければいけません 野菜でもそうですね タマゴでもそうですよね 常温で置いておくってことは考えませんよね
冷暗所に保存していれば 味も鮮度も良い状態をできるだけキープできますよね

 

コーヒー豆も同じように取り扱ってもらえると 美味しさや香りをキープできることになります
では次の項目では保存方法についてお話していきましょう

 

2.コーヒーと豆と粉 保存方法

コーヒー豆は生鮮食品とお伝えしました そうすると保存方法が鮮度を保つための決め手になりますよね
島珈琲でオススメしている保存方法は 粉の場合は冷凍保存 豆の場合は1週間くらいで飲みきる量ならば常温保存 それ以上ならば冷凍保存をオススメしています

 

コーヒー豆は湿気やにおいなどを吸収してしまうますので できるだけ密閉容器に保存してください 保存が悪い場合 何かのにおいがコーヒーに移ったり湿気たりし本来持つ味わいを100パーセント出せなくなります

 

保存カンや保存ビンにコーヒー豆を入れて頂き冷凍庫に保存するのもオーケーです ただカンやビンですと冷凍庫の場所を取ってしまうので 島珈琲ではお買い上げ頂いた密閉袋を開封した後 くりくりと巻いてクリップでとめてジップロックのようなチャック式の袋に入れ 冷凍庫に入れてくださいとお伝えしています

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そうすると特に夏場など冷凍庫が食料品などでいっぱいになると思いますが あまり邪魔にならなくスマートに出し入れができて便利です 実際 島家ではそうして保存しコーヒーメーカーで毎晩コーヒーを愉しんでいます

 

いざ使用するとき冷凍庫からだしますが そこで常温に戻す必要はありません
冷凍まま豆を粉砕しセットしてください 粉の場合も同様 冷凍保存でもカチコチに固まっていませんので そのままいる分量だけをセットしてください 粉の場合 ごく稀にダマになっていますが指で押せばすぐにほぐれる程度なので 気になさらなくて大丈夫です

 

冷凍庫での保存期間については あまり長くならない方が良いですね いくら冷凍保存しているとは粉にしている場合は だんだんと香り成分の力は無くなってしまいます 僕が島珈琲のコーヒーで実験したときは 粉の状態で6ヶ月冷凍保存したものを飲みました 香りは落ちていましたが味わいはよく6ヶ月経ったものとは思いませんでした

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しかし 生鮮食品ということを踏まえて考えると粉の場合も豆の場合も できれば3ヶ月くらいで消費する量を購入するのがベストかと思います

3.冷凍保存する理由と コーヒーの豆の構造

次に冷凍保存する理由をもう少し掘り下げて説明したいと思います
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本の資料をそのままカメラで写したのですが 全粒というのがコーヒー豆1粒をさしています
1グラムあたりコーヒー豆はおおよそ6粒です
100グラムでしたら600粒ですね

 

ドリップ用に粉にすると
1グラムあたり粒子数は3072粒となり
100グラムですと307200粒になります

豆から比較してなんと512倍にも数が増えています

 

つまりそれだけ表面積が増えている
ということは空気に触れる面が多くなっていて 酸化するスピードは粉の方が当然「早くなる」ということです

 

コーヒーを粉にすると劣化が早いということは 空気に触れる面が多いからということで なぜ粉の場合は冷凍保存が絶対なのかという理由は酸化するスピードが豆の状態に比べ 圧倒的に早いということからです

 

劣化スピードを遅らせるために コーヒーの粉にしたものは必ず冷凍庫でしまうことが必然となるということを 数字で明確にして説明しました

次はコーヒー豆の構造についてです

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コーヒー豆の構造について

焙煎という作業で熱によりコーヒー生豆が持つ いろいろな成分が化学反応を起こして 香り芳香な焙煎豆に変化します 「鉛変じて金と化す」です

 

コーヒー豆は繊維質の固まりです その繊維と繊維の間に焙煎によって化学反応した成分がガスとなって溜まります 台所にある食器洗いのスポンジをイメージしてください その気泡の中に香り成分であるガスが溜まっているようなイメージをコーヒー豆に置き換えてみてください

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その中の気泡に含まれているガスである香り成分が コーヒーミル(コーヒーカッター)で粉砕されたとき溜まっていたガスが一気に放出されます
鮮度がよければよいほどガスは多く含まれ 部屋中がコーヒーの香りに包まれて とっても幸せな気分になります

豆を冷凍保存するということはその気泡に溜まっている香りを冷凍で閉じ込め できうる限りの鮮度を保持し
粉の場合は繊維質の隙間に残る香り成分でもある炭酸ガスを閉じ込める鮮度を保つ ということになります

 

4.コーヒー豆・粉は真空パックができないんです

以上のことから香りは新鮮なコーヒーに含まれているガスであることがわかりました
香りが強いコーヒーは つまり鮮度がよく 鮮度よい ということはより多くガスを含んでいる
ということになります

この項は余談になりますが なぜ鮮度のよいコーヒー豆はなぜ真空パックができないのか?

本来 コーヒーの鮮度が高いということは多くのガスを含んでいる状態です 真空とは文字通りパック内を真空にすることです 鮮度の高いコーヒーを真空にすると一時的には真空状態になります
しかしコーヒーのもつガス(香り成分)がパック内でも放たれ しだいに真空を解いてしまいます

逆にガスの多く含んでいないコーヒーは イコール 香り成分であるガスが少ない 鮮度がよろしくない
ということになりますね 真空パックにされているコーヒーは・・・ これ以上の事は僕の口からは言えません

保存方法に真空というのはコーヒーの場合当てはまらない 僕はそう思っています

まとめ

・コーヒー豆(粉)は生鮮食品である
・コーヒー豆(粉)は酸化する
・コーヒー豆は買ったときの鮮度にもよりますが 1週間で飲み干せない量であれば 冷凍保存する
・コーヒーの粉は必ず冷凍保存する
・冷凍保存する際 ジップロックを使うと場所をとらず便利である
・コーヒー豆は粉にすると豆の約512倍の粒子数になり 表面積も劇的に増える 粒子数が増えると言うことは空気に触れる面積も増え より酸化しやすいことになる 豆よりも粉の方が傷みやすい
・コーヒー豆・粉は鮮度が良ければ良いほど 真空パックはできない

以上にでしたが いかがだったでしょうか?
コーヒーも生鮮食品 優しく保存してくださいね!

 

いつも【のほほん】と心穏やかに

 

ありがとうございます
焙煎アーティスト 島規之

 

 

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島 規之

珈琲焙煎を究めるために ハワイ島のコーヒー農園で通算6ヶ月働く その後 2002年にコーヒー豆専門店 自家焙煎 島珈琲 を開業 焙煎を究めるアーティストを目指し  日々珈琲焙煎と向き合う 「のほほんと心穏やかに」をモットーとし お客様に 「美味しいコーヒー豆と愛を届けること」に毎日全力を注ぐ

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