*

カフェをオープンしたいあなたへちょっとアドバイス ~屋号編~

プロローグ

2002年に島珈琲を開業してからけっこう相談を受けます、「カフェを開業したい」と。
個人で独立してお店を持ちたいと夢を持つ方から、よくご質問をうけます。

 

夢を持つのは素敵ですし、個人的に応援したいです。ですので、今回の記事が少しでもお役に立てればなぁと思ってます。すべては書ききれないですが、部分部分をお伝えできればと思ってます。

 

お店をオープンさせるというのはあくまでもスタートラインに立つ事であって、ゴールではありません。そこからが本当のスタートです。

 

時代背景を見てみると、「美味しい」だけでは売れない時代になりました。最早美味しいのは当たり前です。お客さまは眼も舌も肥えています。美味しいモノを並べてじっと耐えて我慢していれば、売れるようになってくる時代ではなくなりました。

 

では、どのようににしていけばいいのか?今回は屋号について考えたいと思います。
こんにちは 焙煎アーティスト島規之です。

 

カフェ開業にあたって考えること

まず屋号です。屋号は大事です。屋号で「何屋」なのかを伝えることが大事です。できればわかりやすく。どんなオシャレな店名でもお客さまが覚えにくいものであれば、お店を覚えてもらえないというか、忘れやすくなります。

 

覚えてもらいやすく、何屋か一発でわかる屋号がオススメです。

次にカフェ一本で行くのか、複合店で行くのかを考えてみてください。
僕個人の考えかたですと複合店にしたほうがいいと思います。カフェは大手チェーンも含めてたくさんありますので、個をだして表現し、来店動機をいくつか作るべきかと思います。

 

ですので、カフェだけでなくもう一つ得意な何かがあればベストです。
例えば極論ですけど、眼鏡屋みたいなカフェ、自転車屋みたいなカフェ、だとか関係性があまりなさそうなモノとくっつけるのが意外性とか、楽しい空間だとかを作れるのでは?などと思ってます。

 

島珈琲でいうと

島珈琲では、コーヒー豆の販売がメインです。カフェみたいなコーヒー豆屋さんというの感じでしょうか。笑 ちょっとおかしいですけども、物販をメインしています。

高槻店ではカフェ・喫茶の部分はテストキッチン的な感じで、いわばコーヒー豆を買うのに味を見てもらう場所、という立ち位置です。

 

で、ここで屋号に戻りますが、屋号が「しまカフェ」だったとしましょう。お客さまは屋号を見て、その店はカフェと認識します。カフェには飲食しに行こうと思い、モノを買いに行こうという意思はあまり働かないようです。

 

ですので、物販をメインにしたいのに○○カフェというような屋号を付けるとお客さまにこちらの意思が伝わりにくくなります。

 

IMG_4222

 

エピローグ

カフェがメインであれば、カフェを全面にした屋号を。
複合店にするならば、○○カフェとするとお客さまはカフェと認識するので、メインになるのは何かをよく考え屋号をつけること。

 

これが僕が13年間やってきたなかでの、屋号についてのノウハウのうちのひとつです。
よければ参考にしてくださいね。

ちなみに屋号とは、お店の名前のことですね、あはは。

 

いつもありがとうございます。
焙煎アーティスト 島規之

The following two tabs change content below.
アバター画像

島 規之

珈琲焙煎を究めるために ハワイ島のコーヒー農園で通算6ヶ月働く その後 2002年にコーヒー豆専門店 自家焙煎 島珈琲 を開業 焙煎を究めるアーティストを目指し  日々珈琲焙煎と向き合う 「のほほんと心穏やかに」をモットーとし お客様に 「美味しいコーヒー豆と愛を届けること」に毎日全力を注ぐ

関連記事

ロスとチャンスロスと武士道の教え

    ロスとチャンスロス、この言葉を僕が知ったのは珈琲店経

記事を読む

現在のカフェのスタイルに思うこと

実は今回、違うことを書くつもりでいました。 この次の回のブログのことを考えていたのですね。

記事を読む

たった一言あるか、ないかで

本日、日曜日は、日曜日だけのお店 豊中岡町本店での営業日です。 今日は、コーヒーシロップ無糖の仕込み

記事を読む

ほんとですか?環境によって味わいも変わります

実は僕、毎食後に新ビオフェルミンS 乳酸菌のくすりを飲んでいます。 と言うのも、すぐにお腹いたにな

記事を読む

そんな簡単なこと?僕が個人経営のお店でこれ大切!と思っていること

僕勘違いしていて、高槻店は6年目だと思っていたら、今は5年目でした。 次の11月21日で高槻店は5

記事を読む

コーヒー屋さんというお商売にSNSは役に立つの?

先日から発売されている僕のコーヒー本。 沢山の方に手にとってもらいている様子、嬉しいです。

記事を読む

僕が見た、長く続いている飲食店の共通点

水曜日から金曜日までの3日間、高槻店終了後、バイクでコーヒー豆の配達を。 業務用卸のコーヒー豆の配達

記事を読む

カフェへの卸売りしているコーヒー豆、どんなのが人気?

島珈琲はカフェへのコーヒー豆の卸業務もしております。   おかげ様で随分と取引

記事を読む

カフェをオープンしたいあなたへちょっとアドバイス~お客さんの言うことは聞かんでいい~

プロローグ 最近、カフェの相談を多く受けるようになりました。 もちろん「夢」の段階でのお話なので

記事を読む

職人とSNSと仕事と

先日、東大阪からわざわざ高槻店に、パティスリーモンガトウのシェフ「とーるさん」こと長尾徹シェフが来て

記事を読む

僕の初コーヒー本できました!
ぜひ お読みください!

ドリップコーヒーの健康と秘密を明かす焙煎アーティスト 島 規之

ドリップコーヒーの健康と秘密を明かす焙煎アーティスト
島 規之

いつも身近にあるコーヒーに関する知識が満載!専門用語も少なく読みやすい!今までコーヒーに関心がなかった人でも興味を持っていただける楽しい内容です。あなたのコーヒーライフが更に楽しくなる一冊です。

ブログの読者になると新着記事の通知を
メールで受け取ることができます。 読者登録はこちら
twitter Instagram btn_hp
島のひとり言 (4942)

以前は島珈琲高槻店の近くあった、高槻市の隠れた雑貨屋ちくちくさん。 &

今期のマンデリンを決めました (4941)

いよいよゴールデンウィークに突入ですね。   前回のブログで

ゴールデンウィークの準備はばっちりです (4940)

4月22日の月曜日がGW前の仕入注文の締めきりでした。  

悩むマンデリン (4939)

昨日は高槻店の焙煎機のメンテナンスを完了させました。   思

特にカーブは汚れが溜まりやすい (4938)

今日は7時に起きて家族で朝食を取ってから、すぐに高槻店へ。  

→もっと見る

PAGE TOP ↑