温顔無敵という言葉から
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エッセイ
月曜日はお休みなので、ブログはコーヒーのこととか、お店のことではなく、今自分の思うことなどをつらつら書くことが多いです。
今回は僕の好きな言葉、温顔無敵という言葉について。
この言葉を知ったのは、船井総研の初代社長、船井幸雄さんの本に書いてあり知りました。
温顔無敵とは、温かい穏やかな顔つきでいつもあれば、敵は無くなる、という意味だそうで、その言葉に僕はすごく納得して、温顔でいようと心の決めたこと、まるで昨日の様です。
その本を読んだ時は、岡町本店をオープンして2年目くらい。
2002年に開業したのですが、コーヒー豆が全くを持って売れず、時間を持て余していて、暇な時間はブックオフで100円で売っている中古本を買いだめして、ひたすら読んでおりました。
どうしたら、順調にお店を運営できるのか。
コーヒー豆が売れていくようになるのか、本の中に活路を見出そうと、自己啓発やビジネス書を必死に読み続けました。
その時、温顔無敵という言葉にであった
4坪の広さのコーヒー豆販売のお店。
営業時間は10時から19時だけど、今みたいに仕事がなかったから、時間を持て余していました。
お客さんを待つ時間、あまりにも売れてなかったから、時間だけを持て余し、とにかくこの状態から脱出しなければと焦燥感だけが、背中から押し寄せている毎日でした。
その当時はまだインターネットも、今ほど手軽な感じでもなかったのですね。
なので、本をとにかく読みました。
マーケティングのことも勉強したくて、船井総研の船井幸雄さんの本を読みまくっていたのですが、船井幸雄さんの書いていることはマーケティングの話よりも、人格とか人としてどうあるべきか、という内容が多かったように思います。
その中で、温顔無敵について書いてあったのです。
温かい顔というのは、結局は心が顔に表れるわけで、温かい心の持ち主であれば敵を作らない、という意味での無敵になる。
そんなことが書いてありました。
その時からより一層、心の在り方を考えた
今は売れているのかというと、おかげ様で家族と生きていけるだけの稼ぎはさせて頂いております。
で、売れなかったあの時が、僕を人として一回りか二回り、大きくさせてくれたと思ってます。
本を読むことで、心の在り方を考え、そこから生き方を考え、人としてどうあるべきか、いち経営者としてどうあるべきか。
経営者である前に人格者であれ、という言葉、それがいつも経営を考える時の指針となったのも沢山の本を読めた、その時間があったからこそ。
温顔無敵と言う言葉がふと頭に浮かんだ時、走馬灯のように、この時のことが同時に駆け巡り、懐かしい記憶とともに、背筋をシュッと正そうと思う気持ちになります。
歳を重ねると生き方、生き様が顔に表れる言います。
歳を重ねていくにつれて、笑顔が深いなぁと思われるような、温顔を更に目指して進みたい。
湯船に浸かっていて、ふと温顔無敵という言葉を思い出し、考えたことはそんなことでした。
それでは。
こころに響くコーヒーを
焙煎アーティスト 島 規之
いつもありがとうございます。
島 規之
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