焙煎機のメンテナンス週間です
先週は岡町本店の焙煎機、今週は高槻店の焙煎機、それぞれメンテナンスをしております。
定期的に行う、焙煎機のメンテナンス。
焙煎機は機械ですので定期的に分解して、内部の汚れを落とします。
コーヒー豆の焙煎は、熱を使って焙る作業です。
よって煙が出るのですが、その煙を排出するまでの道に、煙に含まれる脂分が付着するのですね。
それを放っておくと、人間でいう動脈硬化のような状態になり、煙の通り道が狭く狭くなっていきます。
同時に、煙を排出するファン、日常にあるものでしたら換気扇を思い浮かべてください。
あのファンは使っていると、脂汚れでギトギトになるでしょう。
焙煎機のファンにも脂分が付着し、排気能力を下げるのですね。
動脈硬化のような状態とファンに汚れが付着して、ダブルで排気の流れが悪くなる。
するとどうなるか、のお話です。
煙の抜けが悪くなると
当然ながら味わいに影響します。
ひどい時はとってもスモーキーな味わいが、コーヒーについてしまいます。
それは本来あってはならない味わい。
煙の抜けが悪くなると、これは正直やっているものにしかわからないかもしれませんが、いつもよりもちょっと、どんよりした味わいが出るのですね。
味わいにシャープさがなくなる、という感じですね。
そして香りの出方にも影響があります。
もちろんそれは良い方ではありません。
ですので、定期的にメンテナンスをしておかないと味わいにダメージを与えてしまうことになります。
焙煎機のメンテナンスも焙煎技術
技術というのは作る時ばかりクローズアップしますが、実はきちんと手入れする、ということも技術の一つです。
美味しいはマシンの状態でも決まるわけです。
F1グランプリだってマシンとレーサーどちらも大事ですもんね。
マシンと操り手が一体になれてこそ、美味しいが生み出されます。
マシンに不備があれば?
そうですよね、美味しいは作られません。
なので、コーヒー焙煎機のメンテナンスもとっても大事な作業。
高槻店の業務が終了してから、少しずつ部分部分を手入れし、この次の月曜日に総仕上げでメンテナンスを完了させます。
今晩は煙突掃除を。
これまた大変な作業になりますが、おいしいコーヒーのため、皆さんの笑顔のため、今日も張り切ってゴシゴシしたいと思ってます。
焙煎機のメンテナンスのお話でした。
それでは。
こころに響くコーヒーを
焙煎アーティスト 島 規之
いつもありがとうございます。
島 規之
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