口コミは自然に発生するものなのか
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カフェオープンに参考になる話
お店をしていて面白いなぁと思うのは、喫茶が続くときは喫茶ばかりで、まるでお客さんどうしで図ったかのように、続くということがしょっちゅうあるのですね。
あるいは、同じ時刻に一斉に来られたりだとか、まさに図ったのかと思うほど。
別々の時間に来てもらえれば・・・なんて思いますが、ほんとうに図ったわけではないので、そんな上手くいくことはありません。
たまにむちゃくちゃ流れの良いときがありますが、それはお店側の都合ですからね。
どんな時でもちゃんと出来るように、常に準備をし、パッとギヤチェンジできるように待っているのが、プロですね。
そしてお客さんにいつも上機嫌でいられるように。
まだまだですけどね、僕も頑張ります。
こんにちは 焙煎アーティスト島規之です。
口コミは自然に発生するものなのか
さて今回は口コミについて。
10年以上前になりますが、船井総研の経営セミナーに行った時に「口コミのもとは自店で作るもの」と言われ、ああなるほどと手を叩いたわけです。
言われてみれば当たり前だけど、でも口コミって自然に発生して、それが花綿毛のように飛んで伝播していく、ってなんか勝手に、他力で広がっていくものと思い込んでいる、ところがあると思うのです。
僕もそうでした。
確かに、勢いが付いた時の口コミは勝手にどんどん広がるかもしれませんが、でもその元は自分たちで工夫して、口コミになるような素材を作ることからだと思うのです。
なので、口コミを作ろうと思えば、まず口コミになるシステム作りからしないと口コミは起きにくい、となるはずです。
SNSやブログもそのひとつ
美味しいコーヒーを作っていたら自然に口コミが広がる・・・ということも事実ではありますが、美味しいコーヒー屋さんは正直いくつもあるわけで、それだけでは口コミが広がるのは弱いと思ってます。
例えばコーヒー豆の自家焙煎のお店自体も、昔は今ほどの数ではなかったので、その当時の口コミの効果は今とは違ったものだったでしょう。
そして現在、昔とはあまりにも環境が違う様になりましたよね。
スマホという、マイクロコンピュータを誰もが手にする時代になったのですから。
スマホやパソコンから取り入れる、インターネットからのSNSやニュースサイト、そしてブログなどの膨大な情報とそして口コミ。
その中でもほんとうに強い口コミは、知り合いの人から聞き、それをまた知り合いの人へ伝播されていく、あの人が言ってたから間違いない、というのが信頼できる力のある口コミ、だと思います。
結局情報量が多くても、知り合いや友達などの口コミが強いわけですが、でもそれの元を作るのは、自分のお店なのですね。
当たり前なんだけど、わりとこれが抜けていることが多いのです、僕もそうでしたから。
なので口コミをされたいなら、まず口コミされるような素材を作り出すことから、ですね。
最近読んでいる織田有楽斎(織田信長の弟 長益)で「流言(るげん)」という言葉を見て、口コミのことを考えていた次第です。
ちなみにコーヒー豆販売がメインだけども、高槻店にはなぜ6席だけの喫茶カウンターを置いたのかというと、喫茶の方の口コミの方が早いからなのですね、豆売りだけよりも。
改めて、口コミの素材を工夫しないとなぁ、なんて思いながら突飛なことは出来ないけども、自分らしいことで何か考えてみよう、そんなことを思いながら、その織田有楽斎の本にしおりをさして閉じました。
いつもありがとうございます。
焙煎アーティスト 島 規之
島 規之
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