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コーヒー焙煎するお店にはどんな許可が必要か。

公開日: : カフェオープンに参考になる話

今回はちょっと趣向を変えて、お店を開業したい方むけのお話を。
カフェとコーヒー豆焙煎店とはちょっと違いますが、コーヒー焙煎にも興味を持っている方、独立を夢見ている方に参考になる話を久しぶりにしますね。

 

この前の号のブログではこのような記事を書きました。

 

資格はいるの?コーヒー焙煎に資格はいるのかというお話
https://blog1.shima-coffee.com/?p=15946

 

それを書きながら、もうすぐ開業15年になるのですが15年前にお店にはどんな許可がいるんだろうと、調べたときの経験をなぜか思い出し、そのことを書いてみようなんて思いました。

 

よろしければ続きをどうぞ。
こんにちは 焙煎アーティスト 島規之です。

 

コーヒー焙煎だけするお店の許可は?

実は何もいらないです。
開業届けくらいでしょうか。

 

その開業届けの存在も知らずに開業していた僕です。(汗)

 

コーヒー焙煎をしてコーヒー豆を販売する、これに関しては保健所など営業許可は入りません。
但しここで飲むためのコーヒーを販売をするとなると、保健所が認める飲食業における営業許可が必要になります。

 

抜け道のようですが、試飲など金銭を頂かない場合においては、飲食の営業許可はいりません。
但し、あくまでも試飲です。

 

コーヒー豆を販売する場合は、焼き物で熱処理をされているため、取り扱いに関しての規制はほとんどありません。

 

ただ有機栽培の商品名を付けるときは、認可が必要なはずです。
ですから認可が無ければ、その商品に有機栽培コーヒーと付けて販売してはいけなかったはずです。(但し自店で焙煎するのではなく、認可を受けた業者から仕入れたコーヒー焙煎豆なら有機栽培の冠をつけての販売OKなはずです)

 

あとはブレンド。
○○ブレンド、例えばモカブレンドとか主になるコーヒー豆の銘柄が入った名前を付ける場合は、35%以上その銘柄が入っていないといけない、というルールがあるはずです。

 

ただそのブレンドを誰が調べているのかまでは、僕は存じません。

 

カフェの場合

島珈琲高槻店のようにコーヒー豆の販売を主力しながらも喫茶コーナーとしてカウンター6席を設けて、営業している場合は当然、営業許可が必要です。

 

 

 

いろいろ細かい制約があり、また地域によっても多少異なります。

 

シンクは2層式で、首振りのお湯がでる蛇口が必要だとか、厨房と客室に仕切りが必要だとか、手洗いは2箇所必要だとか、お店の設計において守らなければならないことがあります。

 

で、許可書をもらう為に、保健所が主催する衛生に関する丸1日の授業を受けないと許可書はもらえません。

 

製菓衛生士や管理栄養士や調理師もそうなのかな、の免許を持っているとその授業は免除。

 

カフェなどの飲食営業許可書を持つと、テイクアウトコーヒーも可能で、牛乳などのカフェラテもOKです。
ただ食べ物のお持ち帰り、特に生ものについては別の許可を取らないといけなかったはずです。

 

僕自身がコーヒー以外を今も昔もやるつもりがなかったので、どこまでできるのか忘れてしまいましたが、飲食店営業許可では食べ物の持ち帰り(総菜・弁当)は出来なかったはずです。(ここ自信がありません 笑 あっ今営業許可書みたらできないって記載してありました!)

 

コーヒー豆の販売だけなら保健所に関する許可は必要なし。
煙突とかつけるので、何か消防の許可とか必要なのかと15年前の開店前の時には思いましたが、それも必要ありませんでした。

 

プラス・カフェの場合は、営業許可が必要で、それから初期投資の費用も変わってきます。

 

次の日曜日は、僕の経験の中で初期投資はどれくらいいるのか、覚えてたら書きますね(笑)

 

参考になれば嬉しいです。

 

いつもありがとうございます。
焙煎アーティスト 島規之

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島 規之

珈琲焙煎を究めるために ハワイ島のコーヒー農園で通算6ヶ月働く その後 2002年にコーヒー豆専門店 自家焙煎 島珈琲 を開業 焙煎を究めるアーティストを目指し  日々珈琲焙煎と向き合う 「のほほんと心穏やかに」をモットーとし お客様に 「美味しいコーヒー豆と愛を届けること」に毎日全力を注ぐ

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